〝ボクシング界のゆうこりん〟ことWBO女子世界アトム級王者の黒木優子(31=YuKOフィットネス)が、単独インタビューに応じた。2014年5月にWBC女子世界ミニフライ級王座を獲得。17年12月の王座陥落から約4年9か月を経て、9月1日の世界戦で2階級制覇を達成した。計量会見では毎回露出度の高いコスチュームを着用するなど話題を提供してきた女王が、ベルト奪回までの道のりや今後の目標、女子ボクシングの未来などについて激白した。
――元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏を育てた真正ジムの山下正人会長とのタッグで王座獲得。きっかけは
黒木 世界戦をするのに最近の勝ち星がなかったので、マネジャーの父が山下会長に相談をしてくれて。そうしたら山下会長が「タイで試合をしてみたら」という話をくださったのがきっかけで。5月にタイでの試合でセコンドに就いてもらっていました。
――世界戦でも山下会長がセコンドを務めた
黒木 試合前の1か月、神戸の真正ジムで練習をしていました。打ち合いよりも足を動かして、相手の力を利用してカウンターでパンチを当てるという指導が自分には合っていたので、勝つことができたと思っています。今後も山下会長に見てもらうかはまだわからないですけど、自分の希望はそうです。
――2017年に一度は王座から陥落。引退を考えたことは
黒木 もちろん、ありました。(21年の)千本(瑞規)さんに東洋太平洋戦で負けた時も、この選手に勝てないんだったら世界チャンピオンはもうなれないなって。もう自分はあんまり強くないっていうか…。もうダメだなって思ったので、その時はやめようと思いました。
――どうやって奮起
黒木 一番は、世界戦じゃなかったから引退しなかった。こう言ったらあれですけど、逆に世界戦で負けてもう勝てないとか、めっちゃ強いって思ってる選手じゃなかったので。負けて引退というのも悔しいな、みたいな。やっぱ世界チャンピオンになりたいと思って続けてきたから、世界戦じゃないところで終わってもいいのかなって。
――今後の女子ボクシングについて
黒木 女子ボクシング自体を広めたいです。そうすることで女子の競技人口も増えると思う。後楽園ホールのお客さんはボクシングが好きで、誰の試合でも見に行くっていう方もいらっしゃるじゃないですか。(地元の)福岡だと目的の選手がいて、その人の試合が終わったら帰る方が結構多いんです。でも女性がラストに試合をすると、興味を持って最後まで残って見ていてくださったりするので。注目度は高いと実感するんですけど…。
――何が足りない
黒木 女子のメディアの露出は、すごい少ない。テレビ放映とかも全部、男性だったりとか。女子ゴルフよりも、コスチュームとか露出が多いと思うんだけど(笑い)。そこを目的としてじゃないんですけど、そこからでもいろんな人に見ていただきたいなって。ただ、それには実力が伴ってないといけないので、これからもっと気を引き締めていかなきゃいけないなって思います。目指すは統一チャンピオンですね。
――次回の防衛戦は
黒木 来年の2、3月ぐらい。もともと足首が悪いのもあるんですけど、この間の試合(世界戦)の1週間くらい前にアキレス腱の裏が肉離れ起こして歩けなくなったんですよ。でも痛み止めの薬をもらって、次の日の練習からは全然平気で。試合の時もテーピングもしてなかったんですけど、痛みはそんなに感じず、ずっと集中できて(笑い)。ただ、やっぱ足首は悪いので他も鍛えたりとか。少し休ませてからですね。
――次戦の計量会見で着たいコスチュームは
黒木 時期的に節分、バレンタイン、ひな祭りとかですかね。鬼やラムちゃん? かわいいかも! それか、その時にはやっているアニメとか。ちょっと前だったら「鬼滅の刃」とか好きだったので(ヒロインの)禰豆子(ねずこ)の仮装をハロウィーンの時にやったんですよ。メークとかこだわって結構うまくいったんですけど、カツラをかぶらないと、すごいケバくて。飲み屋のお姉さんみたいになっちゃったので、ほんとに髪形って重要ですよね。
☆くろき・ゆうこ 1991年3月28日生まれ。福岡県出身。中学2年時に警察官である父の勧めでボクシングを始め、2008年にデビュー。11年には20歳で初代WBC女子世界アトム級ユース王座獲得。14年5月にWBC女子世界ミニフライ級王座を獲得した。5度の防衛に成功後、17年12月の6度目の防衛戦で陥落。今年9月1日にWBO女子世界アトム級王者となり、2階級制覇を達成した。29戦20勝(9KO)7敗2分。















