米動画配信大手ネットフリックスが、英王室ドラマ「ザ・クラウン」で故ダイアナ妃のパリでの最後の瞬間を再現する計画を猛批判されている。

「ザ・クラウン」はエリザベス女王を中心に、英王室ファミリーを描いた長編ドラマで、11月からの第5シーズンと第6シーズンで完結。最後の2シーズンでは当時の皇太子だったチャールズ王と結婚したダイアナ妃の結婚生活が描かれることがわかっている。

 そんななか1997年にパパラッチに追跡された結果、ダイアナ妃が交際相手のドディ・アルファイド氏とともにパリ市内の地下道で事故死した瞬間を再現するという計画が発覚。ドラマの制作スタッフたちから「一線を超えている」との反発を招いていると、16日の英紙「THE Sun」が報じた。

「ザ・クラウン」では、1995年当時、皇太子だったチャールズ王と別居婚状態だったダイアナ妃が自らの不倫を認め、やチャールズ王の不倫相手だったカミラ王妃について語ったBBCの〝不正インタビュー〟も再現されることがわかっており、これを知ったウィリアム王子が怒っていることも伝えられていた。

 それにもかかわらず、さらにダイアナ妃が悲劇的な事故で生涯を閉じる瞬間までを再現しようというのだから、制作スタッフたちが及び腰になるのも当然だ。記事ではドラマ関係者が「常に可能な限り王室の歴史を繊細なドラマとして提示しようとしてきたが、話が現代に近づくにつれてバランスを取るのが難しくなっているように感じる」とのコメントを紹介。さらに「王室の歴史のいくつかの瞬間は、まだ非常に新鮮で動揺している人も多いため、一線を越えているように感じる」と、ダイアナ妃の事故死を再現することへの抵抗感も明らかにされた。

 一方、「THE Sun」の取材に対し、ネットフリックス側は「衝突の正確な瞬間は再現されません」と主張しているという。