元大関が執念を見せた。大相撲秋場所9日目(19日、東京・両国国技館)、幕内高安(32=田子ノ浦)が横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)を破って自身5個目の金星を獲得した。
我慢比べが続き、相手が蹴返しを仕掛けたところで一気に攻めて押し出し。7勝目(2敗)を挙げ、取組後は「チャンスが何度かありましたが、最後ここだというところで(勝負を)決めることができました」と充実の表情だった。
7月の名古屋場所は場所前に新型コロナウイルスに感染して全休。悔しさを感じながらも稽古に打ち込んできた。今場所に向けては伊勢ヶ浜部屋に出向いて横綱らと汗を流し「(横綱には)胸を出していただいて、いい稽古ができました」と振り返る。
また、先月には第2子となる長男が誕生。妻で演歌歌手の杜このみは地元の札幌市で里帰り出産したが、場所前に足を運んで会うことができた。場所中もテレビ電話で顔を合わせており「励みになる」と発奮材料になっているのは間違いない。
全勝で単独トップに立つ幕内北勝富士(八角)を2差で追走。高安は「千秋楽まで粘り強くいい相撲を取りたい」と、逆転Vを狙っている。












