【今週の秘蔵フォト】1985年9月11日に白血病のため27歳の若さで夭折した夏目雅子は、空から地球に落ちてきた天使のような独特のたたずまいと奇跡的な美しさを持った女優だった。76年に女優デビューすると、77年にカネボウ化粧品のCM「クッキーフェイス」で水着姿を披露するや、鮮やかなプロポーションとまぶしいばかりの笑顔で全国区で人気が大爆発。一躍、人気者となり、パリの一流ファッション誌「オフィシェール」にも日本人として初めて登場した。
77年6月16日付紙面では、当時人気絶頂期でTBS系「すぐやる一家青春記」への出演を控えた19歳の夏目にインタビューを敢行している。21日にはシングル「Oh!クッキーフェイス」で歌手としてのデビューも控えていた。
「私ってそんなに美人じゃないのに…。モデルで人気が先行したけど、本当は女優志向だったの」と語る横顔には全く嫌みがなかった。同時掲載されたプロフィルには「父親は不動産業、貿易商などの実業家で神奈川県の所得番付1位」と記されている。しかも小学校から短大(中退)まで東京女学館。正真正銘のお嬢様だった。
質問は抜群のプロポーションに話が及ぶ。それでも夏目は「全然気にしていないんです。私、ヒップアップガードルも着けたことがないし、ノーブラでも平気なの」とアッサリかわしている。
「好きな女優は高峰秀子さん。親しみの持てる女優になりたい。今は明るいお嬢さん役でいいんです。25歳くらいになったら悲哀ものも演じられるように、背伸びしないでジックリやります」
その言葉通り、5年後の82年には五社英雄監督「鬼龍院花子の生涯」で主役を張ってヌードシーンにも挑戦。映画は大ヒットし、体当たりの演技でブルーリボン賞主演女優賞を獲得した。84年には作家の伊集院静と結婚するも、翌年にあまりに早過ぎる最期を迎えた。真夏の海を背に満面の笑みを浮かべる夏目の姿は、今見てもはかないほど美しい。












