動物の声帯模写で知られる四代目江戸家猫八(本名・岡田八郎)さんが、3月21日に進行胃がんのため亡くなっていたことが分かった。66歳だった。すでに近親者で密葬が行われ、後日、お別れの会が開かれる予定。
猫八さんは、動物の声帯模写の第一人者だった三代目猫八の長男で、高校卒業後に弟子入り。NHKドラマ「マー姉ちゃん」に出演するなど、役者としても活躍した。
声帯模写のレパートリーはウグイスやカエルなど数百種類。どれも本物と聞き間違えるほどのクオリティーで「鳥を呼び寄せることもできた」(関係者)。あまりの実力に最近、“夢の対談”が企画されていたという。
今年3月9日、総合研究大学院大学の研究チームが、鳥のシジュウカラに“会話能力”があることを発見。シジュウカラは危険を知らせる時は「ピーッピ」、つがいの相手や群れの仲間を集める時は「ヂヂヂヂ」というように、状況に応じて鳴き声を使い分けていることが分かった。
その能力は構造上、機能上も「ヒトの言語に限りなく近い」というから驚きだ。この世紀の発見に大興奮していたのが猫八さんだったという。
交流のあった研究者は「猫八さんから『いまシジュウカラの(声帯模写の)修業をしています』とメールが来たこともあった。人間と鳥が普通に会話できる日を心待ちにしていたのだと思う」と明かす。
あるメディアでは、シジュウカラと猫八さんの「夢の対談企画」が持ち上がっていたという。
「シジュウカラに猫八さんが単独インタビューするという内容で、実際にオファーもかけていたそうですが…。残念としか言いようがありません」とは出版関係者。
残念ながら実現しないまま亡くなってしまったが、「鳥と人間の対談」が企画されていたとは、猫八さんの声帯模写の実力を示すエピソードと言えそうだ。
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