世界的アクションスターのドニー・イェン主演映画「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」(元日公開)でライバル役に抜擢された、俳優の丞威(ジョーイ=26)が、本紙インタビューに応じた。米ロサンゼルス出身、16歳で帰国。ジャニーズ事務所や石原プロを経て、現在は単身、ハリウッド進出を目指し活動する異色の経歴。そんな若き注目俳優が、海外進出にかける熱意と、先にハリウッドデビューを果たした先輩、〝山P〟こと山下智久(35)への思いを語った。


 ――ドニー・イェンとの共演は

 丞威 現場は毎日違う感じですね。予測ができない感じでした。台本はあるんですけど、セリフはその日に決めて。アクションシーンの動きもその日に決まります。事前の練習もないので、その時、その時で決まる感じですね。でも緊張というよりは、すごく楽しかったです。毎日ワクワクしてましたね。「明日何するんだろうな?」って。

 ――印象的な出来事は

 丞威 一番は東京タワーを舞台にしたアクションシーンですね。「東京タワーで戦う」という設定しか決まってなくて。「ヌンチャクVS釵(さい=かんざし状の突武器)」で戦うというのだけは決まっていた。あとはドニーのエネルギーを感じられたことがプラスでしたね。とにかく映画にかける情熱がすごいんです。

 ――すべてが自分の身になった

 丞威 いや、全部プラスはウソかな。あごを6針縫いました(苦笑)。中国人スタッフとコミュニケーション不足で、顔面もろに食らっていたら死んでたぐらいの攻撃が来たんですよ。ギリギリでかすったって感じでした。

 ――ドニーから学んだことは

 丞威 殴る距離、角度とか「アクションの見せ方」について、すごく学びましたね。すごい威力ありそうな蹴りでも、実際には少し触れているだけとか。これは「武術家でないとできないな」と感じました。本当に強いからアクションができる。ただ、振り付けを覚えているだけではできない。実際に強いから、どの角度で、どの近さで殴ればそう見えるのか。殴られた時のリアクションの大きさも、どれぐらいがリアルなのか、大げさすぎずリアルなのか。実際に強い人間でなければできない仕事です。

 ――海外進出の気持ちは

 丞威 もちろんです。空手、ダンス、お芝居も始めて、自分がやっていたことが自然と今の仕事につながっていった。今後も俳優として、役者としてどんどんレベルを上げていきたいなと思っています。ずっとロスに住んでいたので「帰る」という気持ちですね。ハリウッドはもちろん狙っています。

 ――かつての事務所の先輩、山下智久さんが海外で活動を始めた

 丞威「すごいな」と思うのと同時に「遅いな」とも思いましたね。「やっとか」という気持ちでした。

 ――遅い?

 丞威 あの世代って才能がある人達がいっぱいいて、もっともっと海外に進出してったほうがいいと思ってたんです。だから「山Pでも、やっとなんだ。時間が掛かったな」と思いました。だから、僕も若いうちからどんどん冒険して、どんどん学んでいこうと。アメリカの永住権もありますしね。

 ――山下さんとハリウッド共演は

 丞威 もちろんです! 実現したらすごく夢のある話だと思います。日本を代表するような俳優になれればと思っています。