「SMAP」の楽曲も手がけた将来性ある若き女性アーティストが、自死か――。4人組ガールズロックバンド「赤い公園」のギター、津野米咲(つの・まいさ)さんが都内で死亡していたことが19日に明らかになった。29歳だった。実は津野さんは、かつて精神的な不安を示唆する意味深な歌詞を書いていた。


 18日午前9時ごろ、東京都杉並区の自宅で、ぐったりしている津野さんを関係者が発見した。搬送先の病院で死亡を確認。警視庁が詳しく調べている。

 バンドの公式サイトは19日、「突然の悲報に接し、メンバー・スタッフ共に、現実を受け止めきれない状況です」などとコメントを発表。葬儀は「ご遺族の意向により近親者のみで執り行う予定」とした。

 11日放送の「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)にゲスト出演したばかりだった。

 赤い公園は2010年に結成され、12年2月にメジャーデビューした。津野さんはバンドの作詞、作曲を一手に担当。音楽性が評価されていた。

 一方で、デビューからわずか8か月後の12年10月、津野さんは医師から過度の蓄積疲労と診断されて活動を休止。体調が回復した5か月後の13年3月に活動の再開を発表した。

 同年6月にSMAPがリリースした50枚目のシングル「Joy!!」では作詞、作曲を手がけた。当時21歳。国民的アイドルグループの楽曲をつくったとあって、芸能界で注目を浴びた。

 元SMAPの稲垣吾郎はこの日、月曜日と火曜日のレギュラーMCを務めるTOKYO FMの「THE TRAD」に生出演し、同曲について「本当に大切なシングル」とし、「楽曲提供することをすごく喜んでくださったのが印象に残っています」などと語り、追悼。

 他にも「X JAPAN」のSUGIZOや「氣志團」の綾小路翔らがツイッターで哀悼の意を表した。

 芸能界では今年、俳優の三浦春馬さん(享年30)、女優の竹内結子さん(享年40)らが亡くなったが、才能ある女性アーティストも続いてしまったのか…。

 津野さんは長年悩みを抱えていたようだ。それを象徴するのが、シングル「絶対的な関係」(14年)のB面「きっかけ」という楽曲だ。歌詞には「もういいかな 心のこりも なくなっちゃった 若いままの私で 終えたいな」「今日を生きぬく 言い訳が欲しい」と意味深なフレーズが並ぶ。

「津野さんは自身の体験や考えを詞に反映させて書きます。『きっかけ』は、活動休止中だった12年暮れに書いた詞。1年以上たった14年にシングルのB面としてリリースされました。津野さんが療養していた当時の苦しい内面をつづった詞になっていて…」

 音楽関係者はそう声を絞り出した。

※相談窓口は厚労省ホームページ(https://shienjoho.go.jp/)で検索できる。