また一人、悲劇の“27クラブ”に名が刻まれた――。「キング・オブ・ロックンロール」エルビス・プレスリーの孫でミュージシャンのベンジャミン・キーオさんが12日、ロサンゼルス郊外カラバサスで死去した。27歳。拳銃による自殺だった。
ベンジャミンさんの母親はエルビスと妻プリシラとの一人娘リサ・マリー・プレスリー(52)で、リサの最初の夫で作曲家のダニー・キーオ(55)との長男だった。米芸能サイト「TMZ」によると、ベンジャミンさんは2009年にレコード会社と500万ドル(約5億3600万円)でアルバム契約を結んだこともあるが、際立ったヒットはなかった。
だが、「エルビスの生まれ変わり」と言われるほど容姿が祖父そっくりで、母親のリサはベンジャミンさんを溺愛。12年には息子のためのアルバム「ストーム&グレース」をリリースしている。
リサのマネジャーは「慰めることができないほど、リサは悲しみに打ちひしがれている」と同サイトに語った。
一方、“27クラブ”とは、ロックの世界で語られる痛ましい偶然のひとつで、著名アーティストらが27歳という若さで薬物中毒や自殺などにより、命を落としたことからそう呼ばれるようになった。
きっかけは1969年からわずか2年間に、ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ドアーズのジム・モリソンが相次いで亡くなったことだった。
その後、94年にカリスマ的人気を誇ったロックバンド、ニルヴァーナのカート・コバーンが27歳で自らの命を絶ち、再び“27クラブ”がクローズアップされた。
さらに11年には英天才歌手エイミー・ワインハウスがアルコールや薬物の依存症などの末、27歳で早世した際にも“27クラブ”が注目された。
ベンジャミンさんがこれらのアーティストと肩を並べるほどの活躍はなかったにせよ、訃報を知った音楽ファンの多くは“27クラブ”が頭をよぎったに違いない。












