父への思いを乗せた勝利だった――。13日(日本時間14日)に米国で行われたWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ(テキサス州ダラス)で3度目の防衛を果たした同級スーパー王者の京口紘人(27=ワタナベ)が15日、帰国した。
予定時刻より2時間以上遅れての到着となったこともあり、オンライン取材に応じた京口は、さすがに疲労の表情を浮かべたが「まだしっかり確認していないが、知人の方からも連絡はたくさん来ていた。勝てて良かった」と改めて喜びをかみしめた。
試合後に自身のSNSで父親がこの日、がんの手術をすることを明かしていたことについては「去年の夏ごろから症状が出て、検査して(父の誕生日の)12月29日に診断結果が出た。そこから抗がん剤治療になった」。その後は自身の移動の準備などもあって近況を詳しく把握できなかった中で、3月に入って手術日を知らされたという。
そのため「今回はファンの方もそうですが、一番は父に頑張ってもらいたかったので結果を出せてよかった」と父にささげる勝利でもあった。勝利後には、真っ先に「俺も勝ったから、次はおとんが勝たなあかんな」と連絡。自主隔離や新型コロナウイルス禍の状況も重なり、すぐの再会はかなわないが、入院先の大阪府内の病院を訪れるつもりだ。
今後については、陣営の思惑やコロナ禍の動向もあり「分からないですが、やることは練習していつでも戦えるように準備すること」と語るにとどめた。












