ガールズケイリンのトップ選手として活躍を続けていた高木真備(27=東京)が3日、引退を発表した。昨年末の静岡ガールズグランプリで悲願達成。3日に京王閣競輪場で行われたその優勝報告会で、突如引退を報告した。

 ガールズケイリン史上最高に輝いた選手が、頂点にいながらして引退を決意した。

「最大の目標だったグランプリを勝って、これ以上のことはないと思ったんです。そのためにやっていたので」

 デビュー当初は弱かった。だが、負けた時でも成績が振るわなくてもファンは応援し続けてくれた。トップ選手への扉を開けてくれたのも、ファンだった。

 2015年のガールズケイリンコレクション(現ガールズドリームレース)はファン投票で出場が決まる大会だった。そのレースにファン投票3位で出場することができた。

 当時は「自分の力じゃコレクションには出場できなかった。ファンの方が出場させてくれたから、上位のレースを経験できて成長できた」と、将来につながる大事な切符をファンが与えてくれた。

 その思いに応えて、2016年にはファン投票1位で選出されたガールズコレクションで感動のビッグ初優勝。グランプリを含め5回、ビッグタイトルを制した。

 今、ファンに伝えたい思いは「ありがとうございました、のひと言です。私はガールズケイリンの誰よりもファンが育ててくれた選手だと思うんです。8年間一緒になって戦ってくれたので」。

 引退後は保護犬や保護猫を救う活動に力を注ぐ予定。もう、レースには出走しない。3月29日の川崎決勝がラストランとなった。

 すべてをささげてつかみ取ったガールズグランプリの優勝は、富士山が見守る静岡バンクで美しく咲いた。そして、咲いたつかの間、散ることを選んだ。ファンの胸の中に閉じこもってしまうように…。