デビュー35周年、還暦を迎えた藤あや子(60)の美貌がすさまじいことになっている。写真集「FUJI AYAKO」を4月15日に発売する藤は、最近はSNSで愛猫との日々を公開し、フォロワーが増え続け、娘や孫とのやりとりも好評。コロナ禍でも公私ともに充実ぶりを見せる藤が半生を振り返り、本紙だけに秘話を明かした。

 写真集では引き締まった曲線美を惜しげもなく披露。変わらぬ美貌は努力のたまものだ。

「毎日シャンパンを1本空ける生活でしたが、いくら鍛えてもクビレができなかった。そんな時、50歳のジェニファー・ロペスがスーパーボウルのハーフタイムショーで見せた曲線美に衝撃を受けて、彼女がお酒を断ったという記事を読んで、私もやってみようと断酒して3年。ヨガ、キックボクシングも継続は力なりで、結果が出るから楽しい。体幹を鍛えると発声練習をしなくても朝から良い声が出ます。周囲の人はどこを目指しているのかと思っているようで『試合出るんですか』と言われますが、顔が命なので出ませんけど…」

 石垣島の撮影では苦手な海にも挑んだ。「水は大嫌いで、つかったのは恐怖。ガタガタ震えながらやり切りました」と振り返る。

 2020年には愛猫2匹との写真集「マルとオレオと藤あや子」を発売し、SNSでは2匹との日々を発信。フォロワーが増え続けている。愛猫との出会いは再婚が縁だった。55歳の時、年下の一般男性と再婚。その義母が保護猫活動をしており、地域猫の母から生まれた2匹を引き取った。

「まさか再婚も、2匹の保護猫の母になるとも思ってなかったですね。2匹が来た翌年にコロナ禍になり、仕事がキャンセルになって家にいる時間が増えましたが、不安よりも、この子たちと過ごすことで生きてるだけで幸せと思えた。マイペースな2匹を見て、私も好きなことをチョイスして生きられないかという考えが養われた。ジタバタしても状況は変わらない、一日一日を楽しもうと教えてくれた。毎日猫じゃらしで遊んで、脚を引っかかれて血だらけになっても笑ってます」

 愛猫をきっかけにライフワークもできた。猫、犬の保護活動のほか、乳児院などの子供たちへの支援活動も行う。先日は愛猫をデザインしたTシャツ150枚を配った。

 美貌と美声に加え、順風満帆な半生にも思えるが、実は苦しい時期もあった。地元・秋田時代、民謡歌手として歩み始めた20歳で結婚、長女を出産。翌年離婚し、シングルマザーとなった。旧芸名・村勢真奈美でデビュー、改名し「日本レコード大賞美空ひばり賞」「日本有線大賞」受賞後まで苦難は続いた。

「10年目くらいまでが一番苦しかったですね。歌が好きで歌手になったはずなのに、忙しさで引退も考えました。曲はヒットしたんですが、コンサートツアー、劇場公演、子育て。体力的に悲鳴を上げてました。沼にハマって前に進めないような感覚で、代表曲も怖くて歌えなくなった。でもこの子を育てないと、私がここでくじけたらこの子はどうなるの!と奮起しましたね」

 その娘も結婚し、藤にとって孫となる長女も13歳。孫娘は藤を「ママ」と呼び、母を「みーちゃん」と呼ぶ関係だ。

「お年頃なので遊びにおいでと言ってもよく断られるんですが『洋服買いに行こう』と誘うと来てくれたり。一緒に渋谷109に行ったりしてます」

「10年前後にはひいおばあちゃん?」と聞くと「私も母も20歳で産んだのでもっと早いかも。やだ、何でも持ってる、私~!」と近い将来におどけながら目を輝かせた。

 歌い手としての夢もまだまだある。

「音楽フェスを開くこと。SNSのフォロワーさんたちにも会いたいし、他のアーティストの方々にも参加してもらって、犬猫好きも音楽好きも集まれるイベントができる世の中になれば幸せですね」

 若さに磨きがかかった藤がさらに進化を続ける。

 ☆ふじ・あやこ 1961年5月10日生まれ。秋田県仙北郡角館町(現・仙北市)出身。小4から民謡の手踊りを始め、民謡歌手の道へ。85年、NHK「勝ち抜き歌謡天国」優勝を機に作曲家猪俣公章氏に弟子入り。87年、村勢真奈美名義でデビュー。89年、藤あや子に改名。91年「夜雨酒」で日本レコード大賞美空ひばり賞受賞。92年「こころ酒」のヒットで日本有線大賞、紅白歌合戦初出場(以来21回出場)。南こうせつ作曲・プロデュースの46枚目のシングル「夢のまにまに」、ベストアルバムが好評発売中。写真集「FUJI AYAKO」(講談社)は4月15日発売。