国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長によるウクライナ侵攻への非難声明に対して、五輪2大会で金メダルを獲得したロシアスポーツ界のレジェンドが猛反発した。
バッハ会長は11日にIOCの公式ホームページで緊急声明を発表。「ロシア軍によるウクライナ侵略の恐ろしい画像や報告は、世界に衝撃を与えた」と表明。ロシア側が主張するスポーツの政治的中立についても「スポーツや大会は、ロシアとベラルーシの領土で行われるべきではない。五輪ではこれらのいかなる国のシンボルも表示されるべきではない。五輪憲章に反するという安っぽい議論の罠には、はまらない。軍事的手段で五輪休戦を露骨に違反する者に、それを非難することはできない」などと痛烈に非難した。
すると今度はバッハ会長のロシア批判に対して、同国スポーツ界のレジェンドが怒りの声を上げた。
バイアスロン男子のソ連代表として1984年サラエボ、88年カルガリーの五輪2大会で金メダルを獲得したドミトリー・ワシリエフ氏(59)は、ロシアメディア「スポーツエクスプレス」でバッハ発言に反論。「もちろん、バッハにはあらゆる方面からプレッシャーがかかっている。でも、自分がどちら側にいるのか、自分ではっきり決めないといけない。トーマスが良心の呵責に苛まれる人物であるなら、彼は(IOCを)去ったことだろう。しかし、バッハは残った。私はバッハに失望している。彼の言葉には価値がない」と激しい言葉で批判を展開。そして「彼はIOCを率いるべきではない」と会長職の辞任まで要求した。
世界のスポーツ界とロシアの対立は深刻化するばかりだ。












