〝高梨ショック〟の余波が広がっている。

 北京五輪スキージャンプ混合団体で、1回目にスーツ規定違反により失格になった高梨沙羅(25=クラレ)が8日深夜、インスタグラムを投稿。「メダルのチャンスを奪ってしまったこと、応援してくれたファンや携わってきてくれた周囲を失望させてしまい誠に申し訳ありませんでした」と謝罪。「謝ってもメダルは返ってくることはなく責任が取れるとも思っておりませんが、今後の私の競技に関しては考える必要があります」と自身の進退にも言及した。

 投稿画面は真っ黒で、内容も悲痛な叫びとあって、コメント欄には「自分を責めないで」と心配の声が次々と寄せられている。

 一体なぜ、今回の〝悲劇〟が起きてしまったのか。ジャンプ用スーツなどの開発を手掛けるミズノは取材に「現在、確認中でお答えできることはありません」とコメントした。混合団体では高梨を含め計5人もの失格者が出た。原因がスーツにあったのか、それとも測定方法だったのか。検証の必要性が叫ばれるなか、高梨ら涙を流した選手の、強力な〝援軍〟となりそうなのが国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長だ。

 ノルウェースキー連盟のエリック・ロステ会長が同国紙「VG」に語ったところによると、今回、初採用された混合団体をバッハ会長が観戦。混乱に目を丸くしていたという。

「何が起こったのか、間違いなく話題になっている。スキー大国の選手たちがなぜ棄権になったか、みんな不思議に思っている。IOC(会長)も、それについて『何が起こったのか?』『どうすべきなのか?』と質問している」(ロステ会長)

 五輪種目としての信頼が揺らぎかねない事態とあって、バッハ会長から原因究明の厳命が下りそうだ。