国民民主党の玉木雄一郎代表(52)は4日の会見で、今夏の参院選埼玉選挙区から無所属で立候補する前埼玉県知事、上田清司参院議員(73)の推薦を発表した。

 上田氏は埼玉県知事を4期16年務めたベテラン政治家。昨年の衆院選直前まで「自民党や立憲民主党にも投票したくない有権者の受け皿が必要だ」として〝上田新党〟結成を目指したが、政党要件が整わず断念している。

 玉木氏は上田氏と参院選で連携することについて「わが党が掲げる改革中道、改革保守という立場で政治活動をしている方です。この勢力を結集していくことを大事にしていきたい」と意気込みを語った。

 また上田氏が参院選で玉木氏が率いる国民民主党との連携を決めた理由は、同じ野党の立憲民主党(泉健太代表)にキッパリ見切りをつけたからだ。

「(推薦の話は)立民からあった。しかし昨年の立民代表選に立候補した4人の候補者たちは、党内改革、党の役員人事だのと内向きな話しばかりしていた。ここが決定的に国民の不満を吸収する受け皿になりきれないと限界に思った。国民民主は常に選択肢を国民に提供して連帯感を感じています」

 参院選は上田氏と立民候補者の〝舌戦〟に注目が集まる。