返り討ちなるか――。大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」(さいたまスーパーアリーナ)で、朝倉未来(29)と対戦する前RIZINフェザー級王者の斎藤裕(34)がインタビューに応じ、意気込みを語った。昨年11月21日に判定勝ちを収めた未来との再戦に向けて、1年をかけて磨いてきた〝武器〟の開放を予告。格闘技ファン大注目の戦いを制し、来年の王座復帰を狙う。


【斎藤裕インタビュー】

 ――いよいよ未来と注目の再戦だ

 斎藤 はい。今回は皆さんに楽しみにしてもらえるような、そういう対戦だと思います。

 ――10月のタイトル戦で牛久絢太郎に敗れ、王座から陥落。連敗は絶対にできない

 斎藤 この戦いでどういう物を残すかっていうこと。お互いキャリアの中ですごく勝敗が大事な(戦い)。自分は1つの試合として捉えていますけど、お互い負けられないから、見ている方は面白いんだと思います。向こうもいろんな作戦を用意してくるし、僕もいろんな武器を持って戦いに挑むんで、駆け引きも含めて楽しんでもらえたら。

 ――未来には昨年11月に判定勝ち。1年で成長していると思うか

 斎藤 フィジカルもそうだし、技術的にも(10月の萩原京平戦で見せた)テークダウンだったり、寝技だったり向上しています。試合で出せるっていうことは使える武器だと認識しているので、頭に入れておかないといけないと思います。

 ――では、そんな未来をどうはね返すか

 斎藤 MMAの試合なので(打・投・極)全部を使うことが大事かなあと。相手のリアクションや攻めに対して、どんどんカードを切っていく感じです。たくさん武器を忍ばせて向き合いたいですね。あれから1年間ずっと練習していることもあるので。それがハマればいいかなと思いますし、今回の試合に向けて用意している武器というか。それもハマったら助かるなあというのを。

 ――勝った瞬間からリマッチ組まれそうな雰囲気だった

 斎藤 そうですね(苦笑い)。向こうのファンの人たちの反応もあって、いつかやるかなと思ってました。

 ――ということは再戦も頭に入れて1年練習していたのでは

 斎藤 それで言うと常々足りないところだったりを埋める、いいところを伸ばす練習は試合のあるなしに続けてきました。それがハマればいい勝ち方になるだろうし。

 ――未来戦で見えた自らの穴もあったと

 斎藤 もちろんあります。今回の試合に生きる? そうですね。

 ――どんな勝ち方が理想か

 斎藤 勝てれば何でもいい…と言いたいところなんですけど(苦笑い)。あまり色気を出しすぎず、いろいろ順番通り進めた上で結果的に一本かKOが理想ですね。

 ――この試合の勝敗にかかわらず、牛久とのリマッチを組むプランがRIZINにあるようだ

 斎藤 構想があるなら勝っていきたいですよね。それが一番うまくまとまるのかなって気がしていますけど…。分からないですから、先のことは。希望はありますけどね。選手を続ける上では、チャンピオンを目指すっていう軸は持っていないといけないですけど、早々にそのチャンスが巡ってきたらうれしいかな。もう1回やったら…、というのはあるので。

 ――牛久戦で学んだことは

 斎藤 一発で終わってしまうってことですよね。極端なことを言えば、一発ももらわなければ、ああいう結末にはならないので。あのタイミングで一発もらったことに意味があったと思います。

 ――最後に斎藤選手の癒やしは

 斎藤 職業柄、暴飲暴食もできないので…。最近は「ネスプレッソ」っていうコーヒーマシンが道場に届いたんで、毎日飲んでます。それが今、唯一の癒しですね。


 ☆さいとう・ゆたか 1987年10月8日、秋田・能代市出身。能代工高時代に伝統派空手を学び、2011年11月の修斗青森大会でプロデビューを果たした。16年1月に中村ジュニアに勝ち、修斗世界フェザー級王者を獲得。20年からRIZINに参戦し、摩嶋一整、朝倉未来、ヴガール・ケラモフに3連勝した。10月の牛久絢太郎とのタイトル戦で敗れて王座陥落。戦績は20勝5敗2分け。175センチ 66キロ。