体重無差別で柔道日本一を決める全日本選手権(26日、東京・講道館)、前年覇者で2016年リオデジャネイロ五輪男子100キロ級銅メダルの羽賀龍之介(30=旭化成)は、決勝で100キロ超級の太田彪雅(24=旭化成)に敗れて連覇を逃した。

 ギリギリの状態だった。昨年と同じく決勝で太田と対戦した羽賀は、延長の末に相手の大内刈りで技あり奪われた。試合後は「悔しいのひと言。連覇を目標に準備してきたので、いくら準備しても結果が伴わないと何かが足りなかったということ。負けた理由をこれから見つけていきたい」と淡々と話したが、大会前に起きたアクシデントを隠していた。

 2日前に「稽古中、投げ込みをしている際に技を仕掛けて、そこから歩けなくなった」(羽賀)。それでも、この日までに歩けるようになったことで痛み止めを打って出場したという。「もう30歳で3歳から柔道をやっていたらそんな日もあるだろうと。そういう感じで試合に出れば、自分の中で意地が出てくるだろうと思って試合に出た」

 だが、競技者としてはいかなる状況でも結果を求めていた。それだけに敗戦は「太田の勝ちたいという執念を感じた。先輩として負けられない意地があったが、投げられて負けたというのは太田も成長しているなと思ったし、自分もまだまだ挑戦したいなと」と振り返るように、納得できるものではない。

 今後、照準を合わせる試合については明言せず、羽賀は「現状を受け入れて何が足りなかったか洗い出していきたい」と語った。