伊東競輪のGⅢ「開設71周年記念」(椿賞争奪戦)の最終日(19日)の12Rで争われた決勝は、3角からまくった新田祐大(35=福島)が優勝。2020年9月の青森以来、9回目のGⅢ制覇を飾った。
東京五輪後の半年、苦しみ抜いた。「単純にうれしい」。笑顔があふれ、気持ちがほぐれていくのが表情からわかる。
「今年はダメだなって、自分でもあきらめるところがあった。でも苦しいことばかりじゃないんだなって」
直線は「ほとんど毎日一緒にいた」という深谷知広(31=静岡)とのデッドヒート。東京五輪で結果を残すために、励まし合い、競い合い、高め合ってきた。「後ろに深谷が来ているのはわかっていたし、肩がはずれるくらいハンドルを投げた」。2人には特別な瞬間があった。
五輪後は短い時間でグランプリの権利獲得が求められたが、うまくいかず…。もどかしい思いもあり、2日目には「感情的なコメントを出してしまった」と若手に直言もした。だが、それは「ナショナルやS級S班にプライドを持って走ってきたので」という思いから生まれ、業界の発展を願うからこそだった。
来年はそのS班ではなくなる。「SS、トップの人から勝ち取るようなレースをしていきたい」。下から猛然と攻め立て、2022年を大いに盛り上げていく。












