小池百合子東京都知事は17日、定例記者会見で自身にとっての「今年の漢字」を「株」と発表した。そんな中、国民民主党と都民ファーストの会が17日に意見交換会を開催したことは来夏の参院選に向けた準備とささやかれている。両者にとって連携はメリットがあるが、過去を乗り越えられるのか。

 国民民主党にとって都民ファの特別顧問を務める小池氏は縁のある人物だ。2017年に小池氏は「希望の党」を設立。民進党との合流話が持ち上がった際に出た小池氏の「排除」発言で失速していた。その“生き残り”が国民民主党には多いのだ。

 当時のトラウマがないとは言い切れない。意見交換会後に報道対応した国民民主党の玉木雄一郎代表は、かつて小池氏から「排除」発言を引き出した記者に「希望の党、再結集か」と聞かれると「注意深く答えたい。もう一回言ってください」と表情を硬くしていた。

 小池マジックにあやかりたい国民民主党と、国政進出を図りたい都民ファには連携の余地がある。小池氏はこの日の定例記者会見で「有意義な情報交換だったと聞いています。(コロナの)水際対策は国の役目。ワクチン接種などは自治体の役目。連携することで都民や国民にとってプラスになる。いい方向ではないか」と前向きな評価をしていた。

 都民ファは来夏の参院選に候補者を立てることを明言。それは国民民主党も同様で、東京選挙区では候補者がかち合いそうだ。
 どこまで連携するつもりなのか。都民ファ関係者は「参院選での連携がどういう形になるかは予測不可能です。日本維新の会を含めて、それぞれがジャブを打っている状況です」と模索中だとした。

 より胸中複雑なのが国民民主党サイドだ。ある同党議員は「時計の針は戻らないんだよ」と遠い目をしてつぶやいた。排除発言で大変な目に遭っただけに、そう簡単に一緒にはなれないというわけだ。夏までにトラウマを克服できるのか。