女子ゴルフの渋野日向子(23=サントリー)が、米女子ツアーのスケジュールを動かす可能性が出てきた。米ツアーの来季出場権をかけた「最終予選会」最終日(12日=日本時間13日、アラバマ州ドーサン・ハイランドオークスGC)、29位から出た渋野は69で回って通算10アンダーの20位。多くの試合に出場できる目安となる20位以内に滑り込んだ。来季の正式参戦が決まり、水面下ではシブコ人気に当て込んだ計画が検討されているという。
最終予選会7日目に79の大たたきで29位に順位を急降下させ、目標である20位以内確保がピンチとなったが、最終日は持ち前の〝切り替え力〟を発揮して前日のスコアより10打縮めてミッションコンプリート。渋野は「移動の大変さとか、いろいろ感じることができるのはいい経験。めちゃくちゃ楽しみ」と来季が待ちきれない様子だった。
本人いわく「夢舞台」への参戦は、来季の国内凱旋が来年11月の米ツアー国内開催大会「TOTOジャパンクラシック」になる可能性も意味する。今後は国内ツアーの各主催者は人気者がスポット参戦可能か探っていくが、別の流れも生まれているという。大手広告代理店関係者は「渋野選手が米ツアーに出場することで、国内で試合に出る機会は限りなく少なくなるので、2023年以降米ツアーを日本で開催したい企業もあるようだ」と明かした。
すでに発表された米女子プロゴルフ協会(LPGA)の来季日程を踏まえると、10月中旬から中国、韓国、台湾開催に続いて国内の「TOTO――」を行うアジアシリーズが行われるが、どこかで日程に空きが出れば、日本開催の余地はある。また2月には試合が組まれていないため、来年3月第1週のシンガポール開催が23年もあれば、その前に試合開催の可否を探ることもあり得るだろう。
ただ、空きスケジュールに当てはめればいいものではない。前出の関係者は「ある程度トップ選手が集まらないと試合をやる意味がない。それに日本の経済状況次第で、現段階でやる気があっても計画が進まなくなる可能性もある」と指摘。それでも渋野が今後、長く米ツアーで活躍して人気、実力ともに世界レベルとなれば、LPGA側が日本でツアーの複数回開催を望む展開もあるかもしれない。
米男子ツアーでは2019年に国内開催の「ZOZOチャンピオンシップ」がスタートしたが、松山英樹(29=LEXUS)の存在が大きかったのは言うまでもない。渋野の活躍が、新たな米ツアー大会の〝国内誘致〟につながる可能性もありそうだ。












