阪神は31日のヤクルト戦(神宮)に3―4で敗れ、開幕からの連勝が3でストップした。先発の能見篤史(35)が、初回に3点の援護をもらいながら逆転を許しての今季初黒星だが、この裏側でチームには少々、気になることがあるという。それはヤクルト、そしてDeNAに対しての…。

 1回、いきなり西岡が先制3ランを放ち、主導権を握ったが、能見がピリッとしなかった。2回に雄平に一発を浴び、その後も再三のピンチを背負い、5回に3点を失い、ひっくり返された。5回を投げ、7安打4失点。ヤクルト打線の餌食となり、今季1敗目を喫した。「(神宮球場は)打球が伸びるよね、やっぱり。粘り強く投げきれなかった」と能見はガックリ。中西投手コーチも「6回までは何とか粘ってほしかった」と悔しそうに話した。

 チームにとって今季初黒星だが、そんななか虎サイドが気にするのは交流戦までの日程だ。メッセンジャー、岩田、藤浪の「表ローテーション投手」が登板する週末は半分以上が巨人、広島戦でヤクルト戦はなし。一方、能見と若虎投手が登板する平日の「裏ローテーション投手」の対戦相手は6割以上をヤクルトとDeNAが占めている。周囲はこれを心配している。

 一見、昨季の上位球団との対戦が多い表ローテーションが過酷に見えるが、チーム内の見方は逆で「(昨季)打率1位のヤクルトと(今年の)オープン戦打率1位のDeNA。そりゃ、裏の方が厳しいのは間違いないですよ。投げる時は相手のことを考えないようにするしかない」(ある投手)、「ヤクルト、DeNAとばかり当たる裏ローテーションはかなり厳しい。地獄のようなローテーションだ」(チーム関係者)とささやかれている。そしてこの日、いきなり能見がやられたことで、さらに恐怖が増したわけだ。

 巨人、広島よりもヤクルト、DeNAを怖がる阪神。実際、ヤクルト、DeNAの関係者も「交流戦前に阪神の(裏ローテの)5、6番手(投手)を潰せば一気にリーグ戦は混迷する」とやる気満々だが、この“地獄ローテ”をクリアしなければ虎のVはない。あるコーチは「裏の方が投手はきついけど、ウチの投手は力があるから。乗り越えて本物になってくれるよ」と祈るように話すが、果たして…。