お笑いコンビ「銀シャリ」の鰻和弘(31)が1コマ漫画本「どう使うねん」(竹書房)を発売した。貧乏でゲームなどの娯楽がなかっため、小学1年の時から漫画を描き続けた実力をいかんなく発揮した力作。鰻にその見どころなどを聞き、相方・橋本直(34)には漫才で鰻を操る変幻自在のツッコミの上達法などを聞いた。
——1コマ漫画本を出そうと思ったキッカケは
鰻:小学校の1年から中学校の3年まで、ずっと漫画描いてたんです。大学ノート54冊分。それを描こうとしたキッカケは、家がスッゴイ貧乏だったから。全くゲーム買ってくれなくて、家にあるペンとノートでゲームをしている自分を描いていた。イメージとか絵なら何でもできんねやってなって、自分で考えたストーリーをずっと描いてたんです。中学生で漫画を描くのは辞めたんですけど、芸人になってから漫画家みたいに描けるペンに出合って楽しくなった。いろんな色を塗りたいって。それが今、250作品ぐらいたまったので本を出版できへんかなって思ったんです!
橋本:いや、全然わかりにくいよ! 省略しすぎて!
——中学時代は、あまり色も使えなかった
鰻:今、読んだら病んでるちゃうかなって思います(笑い)。
橋本:僕も読んだことあるんですけど、お金がないんで最初は赤ボールペンぐらいしか使ってない。赤を使うために、すごい血が出てきます。真っ赤(笑い)。そんで小学校高学年になったら蛍光ペンを4種類ぐらい買ってもらったんですよ。急に「重大発表」ってなって新キャラ増えるのかと思ったら「蛍光ペン買ってもらったぞ! ここからは色がたくさん使えるぞ!」って読者に対して私的な情報を挟んでくるんです(笑い)。
鰻:連載している感覚なんです。うれしさを伝えないと、と思って。
——学校の図書室にも勝手に置いたとか
鰻:誰か借りるんちゃうかなと思って(笑い)。でも54冊もあるから先生にすぐに見つかって、ずっと「何これ?」って怖がられました。
橋本:普通は54冊、決まったノートでやるもんじゃないですか。でも統一性がゼロなんです。アニキの名前が裏に書いてある数学を途中までやったノートをちぎって使ってる。
鰻:ノートを買ってもらえないぐらい、とにかく金がないんです!
橋本:そんな過去もあるけど、今は好きに描けてツイッターとかに先輩の似顔絵とかを描くようになったりした。先輩方にも(通話アプリ)LINEのアイコンとかで使っていただけるようになった。
鰻:先輩に「本とか出したらエエやん」って言ってもらえるようになったのがキッカケですね。
——「どう使うねん」は4コマ漫画「コボちゃん」の作者・植田まさし氏が推薦文を書いた
鰻:先生からは(公益社団法人)日本漫画家協会に入れと伝言が来ました。年会費が2万円かかるんですけど、2015年から漫画家協会に入ろうと思います! 2人の推薦がないと入れないんですけど、植田さんが言うてくれるなら大丈夫だと思うんで!
——話は変わるが、鰻は全国でも屈指の珍名。鰻を食べたら死ぬという言い伝えもある
鰻:アニキはうなぎパイ食べて、おなか壊して救急車で運ばれました。これホンマなんです。本物のニホンウナギも絶滅危惧種に指定されましたし、鰻家も何とかしないと。こっちなんて6人ですからね。あっ、アニキが結婚して、ちょっと鰻家が潤いました。でも姉ちゃんが結婚したら減る。なんとか僕も子孫をつないでいかないと。
——橋本はツッコミの名手として名をはせる
橋本:もともと漫才でしゃべる量って変わらなかったんですけど、普通、漫才って技術も向上していくじゃないですか。(鰻は)もっとしゃべれたのに達者じゃなくなった。変なところでかんだり、句読点を打ったりするので、その変な間を埋めてたんです。そしたら言葉尻が多くなっていったんです。
鰻:だんだん衰退していったんです。こんなかまなかったのになぁ。何なんですかね。
橋本:宇宙と風俗がめっちゃ好きなんですけど、その話のときは全くかまないんですけどね。どこの風俗がいいとか。お笑いの話はめっちゃかむんで、あんまお笑い好きちゃうんかなって思いますわ(笑い)。鰻のおかげでツッコミは上達している部分はある。いろんな人に「鰻さんのツッコミできるって冷静に考えるとすごいですね。あんなのモンスターでしょ」って言われたりします(笑い)。シャア専用ザクみたいなもんで、鰻専用ツッコミみたいになってるんです。
——銀シャリといえば揃いの青ジャケット
橋本:まずは目に留まることが大事やなということ。あと、前に僕が花柄で鰻がチェックの舞台衣装があったんですけど、着替えてたのに支配人に「早く着替えろよ」って言われて…。これ着たら誰にも文句を言われないですし。一番新しいのは西川きよし師匠に買ってもらいました。今日は軽くロケがあったので“初代”を着ています。鰻が毎朝、どのジャケットを着るか決めてるんです。
鰻:今は初代、2代目、3代目、師匠の4着で微妙に色が違うんですよ。年に1回ぐらいミスはありますね。初代は7年ぐらい使ってるんで、よう見たらボロボロ。師匠のはすごい。軽くて、羽織っても着てないみたいで生地がいいんですよ!
——最後に本の見どころを
鰻:内容量はとにかく多いです。4コマ漫画の3コマを削って、タイトルと1コマを詰め込めるだけ詰め込みました。
橋本:これに集中しすぎて「今、絵描いてるから漫才ムリや」って言ってました(笑い)。絵はめっちゃウマい。ブログの文章もめっちゃうまいんです。ホンマのセンスや才能を日ごろのしゃべりで表現できないうっぷんが爆発している。
鰻:しゃべりが難しいんです。絵だったら一発で伝わるんでね。ホントにお願いします!
——ちなみに昨年、包茎手術をしたが
鰻:いい感じです! その話もいつでもできるので待ってますよ!
☆うなぎ・かずひろ=1983年8月31日、大阪府八尾市生まれ。ボケ担当。伝統芸能の河内音頭継承者・河内家菊水丸に弟子入りし、「河内家上り丸」を襲名した。2013年に包茎と鼻の手術を受けた。
☆はしもと・なお=1980年9月27日、兵庫県伊丹市生まれ。黒縁のメガネがトレードマーク。趣味はサッカーなどのスポーツ観戦。2013年からABCテレビ「探偵! ナイトスクープ」で探偵を務める。
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