大滝詠一「君は天然色」
大滝詠一といえば、この曲「君は天然色」が真っ先に思い浮かぶ人がほとんどではないだろうか。名盤「A LONG VACATION」の冒頭を飾り、シングルとしても発売された。なにしろこれまでに何度となくタイアップ起用されており、CMで流れる機会が極めて多い。キリンにアサヒにサントリー、車のCMでもスズキやダイハツなど、時代を問わずにテレビの中から聞こえてくる。
そんな「君は天然色」がアニソンとして使われたのは、2020年放送のアニメ「かくしごと」のエンディングテーマとしてだった。このアニメ用に編集されたバージョンは「君は天然色(かくしごとVer.)」として大滝のアルバム「Happy Ending(初回生産限定盤)」のディスク2に収録されている。
さて、問題はその編集バージョンだ。アニメ放送前にこの曲がエンディングテーマだと知り、気になったのは“サイズ(曲の長さ)”。普通、アニメのOPやEDは約1分30秒。「君は天然色」は1コーラス目の歌部分だけでも1分40秒ぐらいあるので、どう処理するのかと思ったのだ。おそらくアニメ本編のラスト数秒にかぶせるような形でバックに流し始め、そのままEDに突入するのだろうと思いきや、なんと歌の2節目をバッサリとカットし、イントロやエンディング含めて1分半に収めるという大胆な編集が施されていた。
原曲を聴き慣れていると、この編集にいくらか違和感があったのも事実。だが、どうしてもEDはこの曲でなければならなかった。アニメ最終回の翌月に掲載された原作漫画最終話のラストでも、サビの歌詞が大きな意味を持って引用され、感動を増幅させている。「君は天然色」がアニメ「かくしごと」のEDなのは必然性があったのだ。












