J1福岡に悲願の初タイトルをもたらした長谷部茂利監督(52)の将来に、V川崎(現東京V)時代の先輩にあたる元日本代表FW武田修宏氏(56=本紙評論家)が太鼓判を押した。福岡は4日のルヴァンカップ決勝(国立)で浦和を2―1で撃破。初優勝の快挙を果たした指揮官に、武田氏は日本代表監督の就任にも期待を寄せた。

 福岡は〝長谷部チルドレン〟のMF前寛之が前半5分に先制ゴールを奪うと、同アディショナルタイムにはDF宮大樹が追加点。ともに事前に準備していたクロスからの得点で、指揮官の采配が頂上決戦でさえ渡った。試合後、長谷部監督は「やってきたことが間違っていなかった。信じて良かった」と目を潤ませた。

 J1とJ2を行き来するクラブだった福岡は、2020年に長谷部監督が就任すると着実にチームが強化され、ついにクラブ史上初のタイトルを手にした。

 現役時代にV川崎で先輩だった武田氏は「一番かわいがっていた。よく一緒に食事や飲みに行っていたよ。本当に素晴らしい監督になった」と直属の後輩を祝福し「ヴェルディで(同カップを)3連覇した時の仲間であり、勝利のメンタリティーを持っている」と指摘。常勝軍団で培った哲学が、長谷部監督の土台にあると分析した。

 また「J2水戸の監督時代に食事した時には『決してうまくはないけど、みんな一生懸命頑張っている。そういう選手を教えるのが楽しい』と話していた。まさにそういう指導者」と育成手腕の適性を示すエピソードを明かした。

 Jリーグ屈指の名将として脚光を浴びる後輩に、武田氏は大きな期待を寄せる。「真面目でチームワークを重視し、リーダーシップがある。分析も非常にうまく、マネジメント能力は森保(日本代表監督)に似ている。将来は、日本代表監督をやれる逸材だと思う」。森保監督の後継者として猛プッシュした。

〝長谷部ジャパン〟誕生の可能性も含めて、名将の今後が楽しみだ。