【大相撲春場所】千代丸PCR検査で大混乱の予感

2020年03月17日 11時30分

千代丸

 新型コロナウイルスの影響で初の無観客開催となった大相撲春場所(大阪府立体育会館)が重大な局面を迎えた。

 8日目(15日)に39・7度の発熱のため休場した幕内千代丸(28=九重)は、9日目(16日)も40度の高熱が継続。師匠の九重親方(43=元大関千代大海)から報告を受けた日本相撲協会の鏡山危機管理部長(62=元関脇多賀竜)が状況を説明した。同部長によると、病院での診察は「蜂窩織炎(ほうかしきえん)の疑いが強い」。胸部レントゲン検査でも異常は見つからなかったという。

 ただ、7日目(14日)の夜を含めれば3日間連続で高熱が続いている状況から新型コロナウイルスのPCR検査を受けることになった。千代丸は大阪市内の部屋宿舎内で隔離されており、他の力士らに発熱などの症状は出ていないという。

 千代丸の弟の十両千代鳳(27)は「(千代丸は)2階の個室にいて“トイレの時以外は出るな”と言われている。直接会っていないから(本人の様子は)分からない。昨日からずっと(ケータイで)電話をしているけど出ない。寝ているのか、面倒くさいだけなのか…」と兄の身を案じた。

 日本相撲協会は力士ら協会員に一人でも感染者が出た場合は途中でも打ち切る方針。協会員でPCR検査を受けるのは、もちろん千代丸が初めてだ。仮に陽性反応が出れば、春場所が千秋楽(22日)を迎える前に終了してしまうことになる。

 そうなった場合、横綱白鵬(35=宮城野)がトップを走る優勝争いはどうなるのか。関脇朝乃山(26=高砂)の大関取りはどのように扱うのか…。角界内が、さらなる大混乱に陥る可能性が出てきた。