【オハイオ州ダブリン10日(日本時間11日)発】米男子ゴルフツアー「ワークデイ・チャリティーオープン」(ミュアフィールド・ビレッジGC=パー72)2日目は悪天候による中断があり、進行が遅れた。首位と2打差の3位からスタートした松山英樹(28=LEXUS)は4バーディー、ノーボギーの68で回り、通算9アンダーとした。

 2014年に米ツアー初Vを挙げた「メモリアル・トーナメント」(今季は来週に開催)と同じコースでの大会で初日に好発進。首位から出たコリン・モリカワ(23=米国)は午前のスタートで、この日も66と伸ばして通算13アンダーでホールアウトしていた状況で松山は攻めていった。

 ショットが冴え、スタートの10番は3メートル。11番はスピンで戻して2メートルに付ける。

 だがチャンスをモノにできず、もどかしい展開。そして12番パー3でしゃがんでバーディーパットのラインを読んでいる時に中断を告げるホーンが鳴った。

 あまりのタイミングに、思わず手をついてガックリ。再開後のプレーは6メートルのパットからという難しい状況だったが、フックラインを読み切ってこの日最初のバーディーを奪う。

 これできっかけをつかむと、14番では4メートル。15番も3メートルを沈める連続バーディーとした。

 アウトに折り返すと3番パー4で2打目を1・5メートルに付けてバーディー。この日はパーオンを逃したのは、8番パー3でカラーに外した一度だけというショットのキレを見せた。

 新型コロナウイルスの影響で中断、日程変更があった今季は、本来「全英オープン」が行われるはずだった来週に「メモリアル」が組み込まれた。

 今週は「ジョンディア・クラシック」の中止が5月に決定。急きょ決まった新規大会は来週と同じミュアフィールド・ビレッジで開催という、異例の形となった。

 そのコースと好相性の松山にとっては大きなプラス材料。決勝ラウンド、そして来週もバーディーを量産したい。