【米男子ツアー】松山 初日3オーバー「74」134位も光明 2日目大爆発パターン

2020年06月19日 12時00分

12番ホール、バンカーショットを放つ松山(ロイター=USA TODAY Sports)

【サウスカロライナ州ヒルトンヘッド18日(日本時間19日)発】ゴルフの米男子ツアー再開2戦目となる「RBCヘリテージ」(ハーバータウンGL=パー71)が開幕し、3か月ぶりの出場となった松山英樹(28=LEXUS)は3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの74で回り、3オーバーの134位と出遅れた。得意のショットに精彩を欠いてスコアメークに苦しんだが、2日目以降の逆襲に向けて光明もある。気持ちを新たにゴルフと向き合う怪物は、まだ希望を捨てていない。

 先週の「チャールズシュワブ・チャレンジ」から再開となった米ツアーの舞台に、ようやく松山が戻ってきた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、3月の「プレーヤーズ選手権」の終了を待たずに中断。その初日に63の好スコアをマークして絶好のスタートとなるはずだった松山にとって、再スタートの一戦が持つ意味は決して小さくなかった。

 今大会は従来ならゴルフの祭典「マスターズ」の翌週開催とあって、多くのトップ選手が出場を回避する傾向が強かった。その間隙を縫って無名の選手が躍進することも多く、2年前は小平智(30=Admiral)が悲願の米ツアー初優勝。だが今年は大幅な日程変更、さらにツアー再開2戦目に組み込まれたため、注目度は大きく増した。

 松山は2014年以来6年ぶりの出場だが、当時は通算8オーバーで予選落ち。苦手コースに加え、ブランク明けによる試合勘の欠如も心配された。その不安は出だしの1番パー4で早くも露呈。ティーショットを右に曲げ、ラフからの2打目もグリーンに届かず、再開初戦はボギー発進となった。

 5番パー5では2オン、2パットでバーディーを奪ったが、得意のショットが狙い通りにヒットせず、苦手のパットの調子もいまひとつ。8番では1メートルの距離をカップに蹴られ、折り返しの10番でもパーパットがカップになめられてスコアを落とした。

 12番パー4ではバンカーから一発で出ずにボギー。13、15番でバーディーを奪って反撃開始かと思われたが、16番パー4のダブルボギーで失速。フェアウエーキープ率64・29%、パーオン率61・11%という低い水準で推移したことが、この日の松山の不調を物語っていた。

 首位とは早くも10打差がつき、予選通過すら危うい状況。それでも松山自身は悲観していない。

「こんなもんじゃないかな。ちょっとしたことはあるけど、なかなかうまくいってくれない。結果が出ないと悔しい。それでも良くはなってきている。もう少し(好ショットを)打てるようになると思う」

 元来がスロースターターの松山は、2日目以降に爆発的にスコアを伸ばすケースも多い。今季は初日に75を叩いた昨年10月の世界選手権シリーズ「HSBCチャンピオンズ」、同じく74だった1月の「ソニー・オープン」、73で発進した「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」でいずれも2日目に67の好スコアをマークして予選を通過している。この日はほぼ無風でコンディションに恵まれた午前組が上位を占める展開で、風が強くなった午後組の松山には不利だった。午前組でプレーできる2日目に逆襲に転じられる材料は揃っている。

「(調子の)波が大きすぎるので、それを少なくしたい。いいスコアで回って、予選を通れる位置で終わりたい」。ようやくゴルフができる環境を整えてくれた多くの関係者のためにも、簡単に諦めるつもりはない。