韓国メディア「東京五輪への懐疑論が広がっている」コロナ禍の三重苦を指摘

2021年05月09日 20時04分

国立競技場周辺では大規模な反五輪デモが行われた
国立競技場周辺では大規模な反五輪デモが行われた

 韓国メディアが東京五輪を前に、日本の新型コロナ禍が「三重苦」に陥っていると指摘した。

 韓国紙「世界日報」は東京五輪を目前にして、日本の新型コロナウイルスの感染が深刻化している現状を特集。「日本の新型コロナ禍が爆発的に悪化している。重症患者の急増、検査の不足、ワクチン接種の遅延という三重苦が起きている」と報じた。

「厚生労働省は9日に、人工呼吸器や集中治療室の治療を受ける重症者が過去最多の1144人に上ったと発表した。日本各地で医療体制が圧迫を受けており、重症者の急増は死亡者の拡大につながっている」と重症患者の急増で、今後は死者も増える危機的状況にあると指摘した。

 また、検査数が相変わらず少ないことも批判。「検査が依然として低い水準だ。5月3日から6日までのPCR検査数は16万9934件で、同じ期間の韓国の75%にすぎない。現在、日本政府は東京五輪の出場選手やコーチなどを含む選手団に毎日検査する方針だが、大会が予定通り行われた場合、日本国民の検査にはさらに支障が出る」と問題視した。

 さらにワクチン接種においては「日本の人口100人あたりの接種率は3・32回で経済協力開発機構(OECD)37か国の最下位で、世界最低水準だ。韓国の8・07回の3分の1に近いレベルで遅れている」。東京五輪が目前に近づいても接種のスピードが進まない現状を糾弾した。

 そうした点を踏まえて「新型コロナ禍で東京五輪への懐疑論はずっと広がっている」とズバリ。こと東京五輪の開催是非については、暴走を続ける開催国の日本より韓国のほうが冷静な視点で捉えているようだ。

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