神奈川県警中原署は、川崎市の武蔵小杉駅近くのタワーマンションから生卵を投げつけた軽犯罪法違反(危険物投注)の疑いで慶応大4年の男子学生(22)を19日、書類送検した。人気タウンとして、急成長中の武蔵小杉で物騒な事件が相次いでいる。
中原署によれば、学生は10月26日から11月11日まで7回にわたって、居住していたマンションのベランダから15メートル下の道路や東急東横線の線路に向かって、生卵約30個を投げつけた疑い。女性1人の肩に当たる被害が出た。線路内には割れた卵の跡が残っているが、東急電鉄からは被害届などは出ていないという。
学生は「就職活動がうまくいかず、むしゃくしゃしていた」と供述。犯行時間は夕方から夜にかけてが多かった。生卵はお祭りやデモなどで投げられることはあるが、割れた殻が直撃して、失明する恐れもあっただけに危険な行為だった。
駅周辺では、今年7~8月にもタワーマンションからペットボトルや皿が落下し、人に当たるなどの事件があったが、犯人は捕まっていない。
「今回とは違うマンションで、書類送検した男子学生が立ち入ろうにも(セキュリティーが高く)入れない。関連はないと思っている」(捜査関係者)と引き続き、捜査に当たっているという。
武蔵小杉は再開発で、タワーマンションが10棟以上も林立し、住みたい街ランキングで上位になるなど、人気エリアと化している。先の落下物騒動でも資産価値に響く可能性があって、周辺住民はナーバスになっていた。今回の現場となったマンションは、偶然にも横浜で問題となった傾斜マンションと同じ販売元のブランドだった。
書類送検された学生の氏名や住所が伏せられたことに同署は「軽犯罪で逮捕もしていない。本人はまだ若く、将来もある。住所を公表すれば、本人が特定される」とマンション側に配慮したわけではないと強調した。












