女性の診察、とくに仰臥位になってもらい腹部を診察すると、まるで臍の高さに横に線でも引いて分けてあるように臍から上方は温かく、その下方は冷たいという人がほとんどだ。
こういう人は臍より下の下腹部、腰、下肢、足が冷たいのは言うまでもない。
人間の臓器は、血液の奪い合いをしており、血行が悪い所(冷たい所)に病気が発生しやすい。血液が、水、酸素、種々の栄養素、白血球などの免疫物質、種々のホルモンをそれぞれの臓器に届けることによって、各々の臓器は機能しているからだ。
臍より下が冷たいと、その部分の腹腔に存在している子宮や卵巣への血行が悪いことを意味し、生理不順、生理痛、子宮筋腫・ガン、卵巣のう腫・ガン…などが発生しやすい。
女性に限らず、男性も臍から下が冷たい人は下半身に存在する臓器の大腸ガン、腎臓病、前立腺肥大(ガン)に罹り易い。
よって、日頃、ウォーキングやスクワットを励行し、又、テニスやダンスなど運動の習慣のある人は、終生、継続され、下半身の血行をよくし、「頭寒足熱」の健康状態を作ることこそが、健康長寿への要諦だ。
老化は足・腰から始まる。それは年齢と共に、尻や太ももなど下半身が細くなってくることで、自覚できる。
よって、老化予防、病気予防に足腰の筋肉を動かす(鍛える)ことが最も重要になるが、食物は、下半身に相似する野菜の根に当たる、ゴボウ、人参、レンコン、ネギ、玉ネギ、山芋をしっかり食べることだ。
◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は生島ヒロシ氏との共著「70代現役!『食べ方』に秘密あり」(青春出版社)。












