7日に告示された参議院石川選挙区の補欠選挙(24日投開票)で、暴露系ユーチューバーのガーシーこと東谷義和氏(50)が政見放送で取り上げられることが分かった。

 補選に立候補したのは自民党の宮本周司前参議院議員(51)、立憲民主党の小山田経子氏(43)、共産党の党県委員会書記長の西村祐士氏(67)、「NHK受信料を支払わない国民を守る党」(NHK党)の斉藤健一郎氏(41)の4人。

 石川では先月、知事選が行われ、自民党系候補3人の保守分裂選挙となり、プロレスラーで元文科相の馳浩氏が大接戦を制したばかり。プロレスラーが応援入りするなど華やかな選挙戦となったが、今回も〝参院選の前哨戦〟で収まりそうにない。

 NHK党の斉藤氏は、ホリエモンこと堀江貴文氏の秘書。一昨年の東京都知事選、昨年の衆院選に立候補し、参院選では比例代表の特定枠での立候補が内定している。第一声では「この選挙期間中、石川県のことではなく国のことを問うてもらいたい」と訴えた。

 この斉藤氏がとんでもない〝爆弾〟を打ち込んでいた。すでに撮影済みの政見放送で「ガーシーチャンネルのことに触れています」。なんと、芸能界の闇を暴露している東谷氏の話題を数分にわたって、取り上げているというのだ。

 NHK党の立花孝志党首は、東谷氏の暴露を無視しているテレビ局を問題視。放送法の観点から犯罪行為に及んだ疑いのある俳優らが公共の電波を使っているテレビへの出演には説明責任があるとしていた。

 4日には参院で同党の浜田聡参院議員が東谷氏を取り上げているが、NHKを含めたテレビでは放送されることはなかった。東谷氏の暴露に芸能事務所やテレビ局は戦々恐々としている中、北陸の地から政見放送の場を使い、業界への問題提起がなされることになる。