プーチン大統領の精神面の変化はぎっくり腰が原因か!? 世界中から非難されるロシアのプーチン大統領には、これまで病気説などさまざまな異変が取り沙汰されてきた。パーキンソン病の影響や、精神面の変調を指摘する声もあった。一体、何がプーチン氏を狂気の侵攻に駆り立てたのか。軍事ジャーナリストは知られざる〝慢性腰痛〟の影響を指摘した。

 ロシアのウクライナ侵攻には世界中から非難が殺到。それだけプーチン氏の決断が理解できないものだったわけで、その理由を求めて世界中の識者たちが議論を交わしている。プーチン氏の精神状態に原因を求める声もある。また、過去に英紙がパーキンソン病を指摘したこともあったが、こちらは定かではない。

 確かな事実は核兵器の使用をほのめかしたり、原発施設に攻撃をしたりと一線を越えかねない言動があることだ。

 軍事ジャーナリストの鍛冶俊樹氏は「いろいろ病気説が出ているが、プーチン氏ももう69歳と若くない。始まりはぎっくり腰ではないか。ハンググライダーに乗った時に腰をやっちゃったんですよ」と明かした。

 プーチン氏がハンググライダーに乗ったのは2012年のこと。これは世界中に報道されており、当時のロイター通信によると、プーチン氏はロシア北部のヤマル半島でツルを野生に戻す訓練に参加、モーターハンググライダーを操縦してツルの先導役を務めたという。ツルと共に空を飛ぶプーチン氏の写真もあった。

「ロシアでは強さや若さが支持されます。だから、プーチン氏には上半身裸の写真が多い。このハンググライダーも強さをアピールするための一環でしょう。しかし、これでぎっくり腰になってしまい、しばらく歩けなくなってしまったのです。元体操選手の若い愛人とハッスルしすぎたのもあるかもしれません」(鍛冶氏)

 当時の報道には続きがあり、AFP通信によると地元メディアが、ハンググライダー飛行でプーチン氏の古傷が悪化し、公務に影響が出たと指摘していたという。大統領報道官が負傷を否定したことも伝えていた。もっとも強さが大事なロシアにおいて、ぎっくり腰を公式に認めることはできないのだろう。また、元体操選手のアリーナ・カバエワ氏とプーチン氏の“愛人”関係は08年ごろからひっそりと報じられ、プーチン氏が13年に離婚してからは盛んに交際が報じられてきた。

「腰痛は神経にきます。日本のある政治家も腰痛に悩み、痛み止めを飲みながら精神的に苦しい思いをしていた人がいました。プーチン氏も腰痛をきっかけに、いろんな健康上の問題がほかにも起きてきたのではないか」(同)

 痛み止めを乱用レベルまで使いすぎると、依存症など精神に影響をきたすこともある。プーチン氏については、さまざまな人が「以前とは性格が変わった」と言っている。2月にプーチン氏と会った仏マクロン大統領の側近は「3年前とはまるで別人だった」と証言している。

 ぎっくり腰をきっかけに、さまざまな異変につながったのが狂気の背景にあるというのだ。とはいえ、急に腰痛が治るわけではない。戦争は今すぐにも終わることが期待されている。世界はプーチン氏の腰痛が治るのを待っているわけにはいかない。

 鍛冶氏は今後の展開について、「ロシアの狙いはウクライナ南部にあります。すでに併合しているクリミア半島とドネツク州、ルガンスク州の東部2州をつなげたい。その目的が達成されれば停戦合意へと話が進むのではないか」と指摘した。

 現在、南部のマリウポリが激戦地となっている。このマリウポリをプーチン氏は欲しがっているというのだ。「バイデン米大統領は経済制裁の効果が出るのは1か月後だと話していました。この1か月後が目安になるでしょう。3月下旬までにロシアも停戦に持ち込みたいはずです」(鍛冶氏)

 一方、米CIAのバーンズ長官は「プーチン大統領は今、怒り狂っているだろう」と米議会で証言している。暴発だけは避けてもらいたいものだ。