小池百合子東京都知事が4回目のワクチン接種について言及した。東京都は3日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開催し、状況分析を行った。
まん延防止等重点措置は6日終了予定の31都道府県のうち18都道府県が21日まで延長される見込み。
小池氏は「国には解除の際の考え方を明確にすること、4回目のワクチン接種のあり方や、ワクチンの確保を政府に今の段階からお願いしました」と国に対して要望したことを明かした。3回目のワクチン接種もなかなか進んでいないなかで、早くも4回目の準備を国に促したわけだ。
一方でこの日、岸田文雄首相は記者会見で、3回目のワクチン接種について「先行していた国々でも接種率は3割になっていない。量と体制と接種券は用意したので打ってもらえるよう努力したい」と話していた。
どうして3回目の接種は進まないのか? 都内に住むサラリーマンは「半年前の1回目と2回目の接種は自治体の接種会場を利用したのですが、予約を取るのが激戦で、ワクチン難民になったほどでした。しかし3回目の予約状況は、いまはガラガラ。おそらくモデルナしかないからでしょう。私もファイザー待ちしたい」と明かした。
また、別のサラリーマンは「3回目は職域接種でモデルナを打つ予定です。もちろん副反応は怖いです。できればファイザーがいいですが、自治体から接種券が来ないので…」と、消極的な理由でモデルナを選択したという。
SNSでは3回目にモデルナを接種した人たちが「こんなに大変だとは、思わなかった」「4回目は絶対ファイザーにする」「今回が一番副反応キツかった」と嘆いていた。
交差接種でも問題はないとされているが、モデルナを避ける人が多いのは「副反応がキツイ」というイメージが強いため。3回目の接種を進めるためには、“ファイザー待ち対策”が必要だ。