新型コロナウイルス感染拡大を受けて、東京都など首都圏1都3県へ今週中に発令される緊急事態宣言。昨年春とは異なり、今回は映画館などは規制対象とせず、飲食店への時短要請に重きを置く方針だ。

 経済への影響を小さくしたいという政府の考えだが、もちろん影響がまったくないとはいかない。芸能人も宣言には関心が高く、ホリエモンこと堀江貴文氏は4日にツイッターで「今回はみんな耐えきれなくて外に出る率が高いと思いますねー。宣言無視してやる店も結構あるだろうし」と指摘。

 俳優の伊原剛志は同日「手厚く補償してくれるんだったら多くの人が緊急事態宣言受け入れるで」とつぶやいた。

 やはり補償があるとなしでは違う。司法関係者は「4日に40代無職の男が逮捕されました。昨年11月に起きたコンビニ強盗の犯人(容疑者)だったそうです。生活費に困っていたと供述していますが、緊急事態宣言で仕事を失う人が多くなると、この手の事件も増えてしまいかねません」と話した。

 2日には北海道で20代の男が「いちごミルク」を盗んで逮捕されたと地元ニュースが伝えている。100円もしない飲み物で、動機は生活苦だったという。

 コロナの蔓延で収入が不安定となった人は多い。限定的とはいえ緊急事態宣言となれば、さらに不安定さは増す。そこで思い出されるのは昨春に支給された1人10万円の特別定額給付金だ。ネットでは当然、給付金のおかわりを求める声が多い。

 福祉関係者は「支給はした方がいいでしょう。賞与が減ったりなくなったりと、どこも家計が苦しいでしょうから。あとは宣言の期間ですよね。1か月で10万なら、それ以上だったら額も上げないといけない」と訴えた。

 特別定額給付金の話はまだ政府から出てこないが、求める人は多い。