3月に立憲民主党を離党した無所属の山尾志桜里衆院議員(45)が16日、国民民主党に入党届を提出した。

 報道各社に宛てた文書からは2人のキーパーソンの存在が見え隠れする。1人は週刊誌で山尾氏との“ホテル密会”が報じられた倉持麟太郎弁護士。同氏は憲法論に詳しく、山尾氏のブレーンとして多大な影響力を及ぼす。

 文書で山尾氏は「新時代の人権保障とそれを支える統治機構、その背骨となる国家像・社会像を議論し可視化する重要なツールが憲法であると思います」と記した。

 永田町関係者は「山尾氏が憲法に強い関心を持ち始めたのは、倉持氏と出会ってから。当時、倉持氏は妻子持ちだったが、山尾氏が“不倫略奪”に成功。現在も全幅の信頼を寄せている。プライベートでは彼のことを『りんくん』と呼んでいるそうだ」と明かす。

 もう1人は立民副代表の蓮舫参院議員だ。蓮舫氏は11日の参院予算委員会で、マイナンバーカードのシステムトラブルの解消方法をめぐり「サーバーは増やすんじゃなくて、時代はもうクラウドなんですよ」と発言。ネット上にデータを保存する「クラウド」の構築には「サーバー」が欠かせないため、“迷言”扱いされ、一部で「クラウド蓮舫」とやゆされた。

 ただし、この発言は「民間企業のクラウドサービスを利用すべき」という趣旨だったという見方もある。

 蓮舫氏と山尾氏は知る人ぞ知る犬猿の仲。かつて倉持氏が蓮舫氏の政策アドバイザー的な役割を果たしていたことは、過去に本紙で報じた。

 山尾氏は“入党文書”で「21世紀の人権としてデータ基本権を保障し、AI人材を育て、国境を超える巨大プラットフォーマーと緊張を孕んだ協調関係を築いていくための哲学の構築は、まさに時代の要請であり待ったなしです」などと、つづっている。

「まるで“クラウド蓮舫”に自身のIT知識を披露しているかのようだ」とは別の政界関係者。

 女のバトルの行方は果たして――。