中国1部広州FCで活躍したFWリカルド・グラール(30)が、母国のブラジル1部パルメイラスに入団した。

 中国メディア「新浪体育」は「グラールが広州FCを去ってすぐに新チームを訪れ、2年前にレンタルでプレーしたブラジルのパルメイラスと契約する」と報道。すでにメディカルチェックを終え、クラブ側からユニホームを着用するグラールの写真も公開された。年俸150万ユーロ(約2億円)で2年契約を結んだ模様だ。

 今回のグラールの帰国について韓国メディア「スポータルコリア」が特集。「ブラジルに戻った理由は、中国サッカーの財政崩壊によるものだ。広州の親会社は現在30兆円以上の負債を抱えており、破産寸前だ。球団の運営が難しくなった広州はグラールの年俸を支払えず契約を解除した」と、これまでの経緯を説明した。

 さらにグラールの帰国が中国の帰化選手たちに与える影響を指摘。「中国はグラールの帰国により、他の帰化選手たちも影響を受けるか心配している」と中国から〝脱出ドミノ〟が起きると予測した。

 中国サッカー界が大きな危機に直面している。