【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】電車と電車が結婚!? しかも3月には子供まで…

2019年05月21日 17時00分

南海電鉄加太線を走る「めでたいでんしゃ」の子供。名前は夏ごろ決定!

 もうすぐ6月ですね!

 6月は「この月に結婚すると幸せになれる」と言われるジューンブライドの季節。そこで世界の結婚事情を調べてみると、おもしろいものがありました。韓国では抱き枕と結婚式を挙げた男性がいたり、インドではマンゴーの木と結婚。建造物に性的感情を持つドイツ・ベルリンの女性は、なんとベルリンの壁と結婚したんですよ! 日本も負けていません。なんと昨年、電車と電車が結婚式を挙げたんです。

 その結婚式が行われたのは、和歌山県の和歌山港近くを走る南海電鉄の加太線です。2016年に、ピンク色の「めでたいでんしゃ・さち」という電車が誕生しました。車内は白と赤のロングシートに、魚の形をしたつり革、鯛の縁起物オブジェなどで彩られた、と~ってもかわいい電車です。

 翌年には、青色の「めでたいでんしゃ・かい」が誕生。こちらの車内は白と青を基調とし、たくさんの魚のイラストがあって、まるで海の中にいるように癒やされる電車です。この2人(?)は七夕デートなどを経て、18年についに結婚しました!

「結婚イベント めでたいウエディング」と称し、新婦入場から宮司の祝詞奏上まで行われた本格的な結婚式を挙げ、ホームにはたくさんの人が祝福に訪れました。さらにこれだけでは終わりません。なんと今年3月には、子供が生まれてしまったんです!(笑い)

 私もこの“家族”に会いに行ってきました。お母さんの「さち」と、お父さんの「かい」の間に生まれた子供は、ピンクの扉に真っ赤な塗装。この“3人”が並ぶと、大きな鯉のぼりのよう。

 車内は黄色を基調とし、招き猫や水引などの縁起物があちこちに描かれています。フォトスポット用に、縁結びをイメージした恋人シートもあるんです。デビュー後、初めて乗った地元の人は「やっと子供に乗れたわぁ~! 鯛やヒラメの舞い踊りやなぁ~」と、カラフルな車内を隅々まで見入っていましたよ。

 ここで木村ポイント! この子供の名前は、まだ決まっていません。“家族会議”を開いて「さし美」「うろ子」が候補になりましたが、正式には決められず、一般公募で募集してその中から決めることになりました。残念ながら公募は4月いっぱいで締め切られています。名前は夏ごろに決定するそうです。

 それでは線路を走る鯛一家の「めでたいでんしゃ」へ出発進行!

 (毎週火曜掲載)

☆きむら・ゆうこ=1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。