格闘技イベント「RIZIN.31」(24日、神奈川・ぴあアリーナMM)で、本紙既報通りタレントのボビー・オロゴンが11月20日の沖縄アリーナ大会に参戦し、14年ぶりの総合格闘技(MMA)戦に臨むことが発表された。

 第7試合前のリングに上がった榊原信行CEOから「本当は今日発表しようとしたんですけど、(ボビーが)フライング気味にインスタに乗せちゃったり、東スポに抜かれちゃったりしたんですけど、ボビー・オロゴン、参戦です。いきなり大みそかは優しすぎると思うので、沖縄から参戦です。人生やり直すのも含めて厳しい世界に戻ってきます」と発表。

 呼び込まれる形でリングインしたボビーは「あの、みなさんにご迷惑をかけたので今〝みそぎの旅〟をしています。榊原さんが舞台を用意してくれていたから、一生懸命やらせます。どんな強い相手でもぶっ倒します」と宣言だ。

 さらに「僕は相手を選んだことないので、榊原さんが『こいつならボビーをボコボコにできるんじゃねえかな』ていう相手を…。俺をボコボコにする相手を用意してもらえたら。あ、ボコボコって使っちゃいけないんだった」と自虐ネタを放ち会場を微妙な空気にした。

 さらに自身の年齢について「分からねえけど、お母さんに聞いたら、40は超えてます」とした上で「この年になってもできるというのを、応援してくれた皆さんのために頑張ります。応援してくれない皆さんも『ボビー頑張ってるんじゃねえかな』と思ってくれる試合をしたいと思います」と力をこめた。

 ナイジェリア出身のボビーは、2004年大みそかのK―1「Dynamite!!」でMMAデビュー。シリル・アビディに判定3―0で勝利するなど2007年までリングに上がり、戦績はMMAで2勝2敗、K―1ルールで1敗だった。MMAの試合は07年大みそかに敗れたボブ・サップ戦以来となる。

 最近は私生活のトラブルでお茶の間を騒がせた。昨年5月、さいたま市内の自宅(当時)で妻に「ボコボコにするから」と、左のほおを右手の指で突く暴行を加えたとして、埼玉県警に現行犯逮捕。その後、在宅起訴され、今年5月にさいたま地裁から暴行罪で罰金10万円の判決が言い渡された。

 それ以降目立って芸能活動を行っていなかったが、9月16日に自身のユーチューブチャンネル「ボビー・オロゴン【公式チャンネル】」を開設し、芸能活動再開を報告した。その公式チャンネルで今回の参戦を〝フライング発表〟したことも話題となった。

 また、同沖縄大会で対戦する山本美憂とRENAもリングに登場し、あいさつ。美憂は「今回第二の故郷沖縄で試合ができる。そしてRENA選手と対戦できること、楽しみにしています。あの頃よりは強くなったのでいい試合が見せられると思います」。RENAは「山本美憂選手という尊敬する選手と試合できることをワクワクしています。世の中に衝撃が走るような試合をしたいと思いますので、応援よろしくお願いします」と話した。