新たな強豪は現れるか。“キック界の神童”こと那須川天心(21)が、立ち技打撃格闘技イベント「RISE」のテレビマッチ「RISE on ABEMA」(7月11日放送)での対戦相手を公募すると発表した。

 RISEは新型コロナウイルス感染拡大の影響で5大会が消滅。那須川も出場予定だった今月14日の「RISE WORLD SERIES 2020」横浜大会も中止となり、昨年大みそかの江幡塁戦を最後に実戦から遠ざかっている。

 しかし野球やサッカーなど他競技の動きに合わせ活動再開が決定。第1弾として、無観客でのテレビマッチ開催を決断した伊藤隆代表(49)は10日のオンライン会見で「選手には苦しい思いをさせてしまった。選手は試合してなんぼなので」と語り、那須川は「そろそろ格闘技も動かないと置いていかれてしまうと思う。スポーツで日本を盛り上げたい」と意気込みを口にした。

 また、対戦相手は異例の公募形式で決める。応募資格は日本に在住する18歳以上の男子で、期限は15日まで。試合は3分3Rの57~58キロ契約で行う予定とした。国内に敵がおらず、海外選手が入国できない状況下では苦肉の策ともいえるが、神童は「こういう状況だからこそというのもある。どういう人が来るか分からないから楽しみ。僕を倒して人生を変えたい方、応募してください」と期待を寄せた。

 もちろん立ち技や総合格闘技のプロ選手を想定しているが、RISE関係者は「プロレスラーも条件を満たしていれば大丈夫です。ぜひ応募してほしい。例えば格闘技のバックボーンがある方とか、本気ならば我々は大歓迎します」と呼びかけた。那須川もプロレス通として知られており、もしも応募があれば…。今後の動向に注目だ。