日本ボクシングコミッション(JBC)の成富毅事務局長が元WBO世界フライ級王者の木村翔(33=花形)が中国で反則被害を受けた騒動について言及した。

 30日に行われたWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32=志成)のV4戦(31日、東京・大田区総合体育館)の前日計量後に報道陣の取材に応じた成富氏は、この件について「われわれもニュースで見たところでしか知らない」と語った。木村は先日、中国のユーチューバーでキックボクサーの玄武と同国で対戦。反則技を受け続けた揚げ句、最後は〝バスター〟で首からリングに叩きつけられた。すでに木村は帰国し、所属ジムを通して書面で詳細を説明した。

 木村の行為は、JBCの規定にある「すべてのライセンス所持者は、JBCによる特別の許可がない限り、他のプロスポーツまたは他の格闘技関連団体に関与もしくは従事すること(非公式試合への出場を含む)はできない」に抵触するとの指摘もあるが、成富氏は「積極的な調査などは(考えて)ない。(木村は)今年はライセンスの更新がないみたいなので、どういった状況だったのかが分かり、何らかのアクションが必要ならばやる」。花形ジムへの事情聴聞などは「まだしていない」と語った。

 また成富氏は、今回の世界戦のドーピング検査については、9月の井岡のV3戦同様、専門の検査機関に検査を依頼するとし、試合後に採尿した検体は冷凍保管したうえ、検査機関には来月5日に持ち込むこと、タトゥーチェックは陣営にスプレー式コンシーラーの使用を求め、試合前にJBCが確認するとした。