米誌「リング」(電子版)が、6月から再開する可能性のある米国でのボクシング興行は1日4試合限定となる見込みだと報じた。

 来月からネバダ州ラスベガスやカリフォルニア州での興行再開を模索しているのは、米ボクシングのプロモート大手のトップランク社。契約するスポーツ専門局「ESPN」とボブ・アラムCEO(88)が11日(日本時間12日)にも会談し、何らかの方向性を示すと見られる。

 9日(日本時間10日)にフロリダ州で興行を開催した総合格闘技の「UFC」は1日で11試合を行った。トップランク社の興行は感染拡大のリスクを少しでも減らすために、試合数を最大でも「4」に絞るとリング誌は報じた。

 さらに3人のジャッジは同じメンバーで全試合を採点し、レフェリーは2人が交代で務める。

 セコンドに就くことができる人数も2人までで、選手のマネジャーや家族は限定されたエリアまでしか立ち入ることができないなど、興行に関わる人数を最小限にする。

 無観客での開催だったUFCは、ペイ・パー・ビュー(PPV)の視聴者数が大幅に増え、米国の人々がライブスポーツを渇望していることが証明された。

「不可欠なビジネス」として無観客での開催が認められているフロリダ州以外で興行を開催するには、州政府や関係各所の許可が下りることが絶対条件だが、再開によって少しでも日常に近づいていってほしいものだ。