衝撃の告白だ。〝キック界のドン・ファン〟こと皇治(33)が、14日の「ABEMAスペシャルマッチ」(大阪)で行われたヒロキング(29)とのエキシビションマッチから一夜明け、本紙の独占インタビューに応じた。この一戦で7000万円を手にしただけでなく、ボクシングに準じたルールに初挑戦したことで、ある心境の変化も起きている。

 ――エキシビションマッチはどうだった

 皇治 楽勝ですって。バイトですもん。バイトで4ケタ万円稼ぎましたわ。リアルに言いましょか? ファイトマネーとスポンサーと合わせて、総額7000万円です。

 ――マジですか

 皇治 マジ。でも、ボクシングをやって格闘技が楽しくなりました。中学を卒業してからずっとキックをやってきて、少し疲れてきていたところもあったんで、新しいジャンルに挑戦させてもらって刺激になりました。

 ――一時期はかなりモチベーションが下がっているように見えた

 皇治 そらそうでしょ。俺、金持ちになりたくて、成り上がりたくて、ずっとやってきたんですよ。それがこれだけ稼いだら。でも、ボクシングやったら向上心が出てきましたよ。中学1年で部活に入りたてみたいな。

 ――33歳にして13歳の気分だと

 皇治 そう。33歳で、気持ちは童貞や。

 ――技術的にも収穫があったのでは

 皇治 はい。知らない技術も学べました。(スパーリングで)元チャンピオンとか日本ランカーの人らに相手をしてもらえて充実してました。ボクシングは楽しい!

 ――続けたい気持ちは

 皇治 (元世界5階級制覇王者フロイド)メイウェザーくらいならやったってもええかな。ていうか、倒されたい。倒れて「もう無理ー」みたいになってみたいですね。でも、ひと言だけ「立ち技、キックボクシングをなめるなよ」ということは言いたい。俺がどんだけ立ち技で狂ったヤツらとやってきたと思てんねんと。そら4回戦ボーイには大丈夫っすよ。

 ――元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(35)が手掛けたイベント「3150ファイトVol・3」の後にエキシビションマッチが行われた。内側から見てどう感じた

 皇治 素晴らしいと思います。興毅さんが「どうにか選手たちに儲けさせよう」としているのがすごい見えましたし。記者会見も、ああいう舞台をつくれば選手も頑張ろうとするんですよ。

 ――ヒロキングとの乱闘騒ぎで注目を集めた

 皇治 今までは(ボクシングで)、ああいう会見もなかったわけでしょ? いいきっかけになったんじゃないですか。今回でヒロキングは日本で一番有名な4回戦ボーイになったでしょ。ここからいろいろ盛り上げてくれるんじゃないですか? そうや、ヒロキングに言いたいことがあって。

 ――どうぞ

 皇治 批判とかに負けてほしくないですね。批判は最高のガソリンなんですよ。これから、いらん声とかも耳に入ってくると思うんですけど、そういうことは何も気にせずガソリンにして頑張ってくれ。批判に勝るガソリンはない!