乃木坂46は紅白の全49演目中の32番目、紅組では14番目に登場する。歌うのは、アルバム曲「きっかけ」で、紅白をもって卒業する生田絵梨花(24)がピアノ伴奏し、1~4期生まで順番に歌っていく。

 紅白本番前、生田は梅澤美波(22)、嘉喜遥香(20)と共に「『まもなく紅白!今年もすごいぞスペシャル』第2夜 直前編」(午後5時~6時50分に出演した。
 
 ピアノ演奏について「最後なのがまだ信じられないですけど、ピアノ伴奏もさせていただくので、緊張も全部刻みながら思い出にしたいなと思います」と告白。さらに、「私、生田絵梨花としてはアイドル、乃木坂46として最後のステージになります。あとはメンバーが10周年ということで、この先を歩いていく力強さも皆さんに感じていただけたらうれしいなと思います」と話した。

 生田といえば、12月14、15日の卒業コンサートでも、オープニングでピアノ弾き語りを披露。3歳からピアノを習い始め、2011年には「第21回日本クラシック音楽コンクール」のピアノの中学生部門で入選。芸能界トップクラスの腕前を誇ち、テレビ番組などでも絶賛されてきた。

 アイドル最後の舞台でピアノ伴奏にこだわった理由――。それはある“約束”が関係している。

「幼少期からピアニストになる夢を持っていた生田は2011年、乃木坂46のオーディションを受ける直前、親にグランドピアノを買ってもらった。その際に『何があってもピアノを続ける』と約束したんです。オーディションに受かったときも『アイドルになってもピアノは続ける』と約束した。だからこそ最後までアイドルの姿、そしてピアニストとしての姿を見せたい気持ちが強いんです」(関係者)

 かつて取材にも「乃木坂46のオーディション前はずっと個室に入りっぱなしでピアノの練習をしていて。ずっと笑顔をしてなかったので、笑顔の仕方を忘れててオーディションのときは大変でした」と笑いながら振り返ったことも。最終審査では「最近、楽しかったことは?」と聞かれ、ピアノの練習しか思い出せず「ないです…」と答えるのが精一杯だった。

 中学3年生で加入してからもアイドル活動と学業で多忙を極めながら、時間の許す限り弾いてきた。それだけ打ち込んできたからこそ、アイドル最後までピアノと向き合う姿があったのだ。