圧力発言で非難殺到の西村康稔経済再生担当相(57)が11日、ツイッターを更新。酒類提供停止の要請に応じない飲食店に対し、金融機関に働きかけを求めると発言したことに改めて、撤回・謝罪した。

 西村氏は8日、政府の要請に応じない飲食店に対し、取引金融機関からの順守を働きかけてもらう旨の方針を述べたが、与党内や野党から露骨な圧力だと非難ごうごう。翌日には方針撤回となったが、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏がツイッターで「マジでうんこだなこの大臣。早く辞めて欲しい」と投稿すれば、各界から辞任、更迭を求める声はいまだ続いている。

 この事態の収束を図りたい西村氏はツイッターで3回にわけての長文を投稿した。

「飲食店の皆様には、新型コロナ対策にご協力頂き感謝申し上げます。この度は、私の発言で、混乱を招き、特に飲食店の皆様に不安を与えることになってしまいました。何とか感染拡大を抑えたい、多くの皆様にご協力頂きたいとの強い思いからではありますが、趣旨を十分に伝えられず反省しております」と切り出した。

「決して融資を制限するといった趣旨ではありませんでしたが、様々なご指摘を重く受け止め、飲食店の皆様のご不安を払拭するため、金融機関への働きかけは行わないこととしました。今後、飲食店の皆様には、時短等の要請にご協力頂けるよう、協力金の先払い制度を導入し迅速な支給を行ってまいります」と続けた。

 最後には「また金融機関には、事業者への資金繰りの支援を重ねてお願いしてきており、飲食店の皆様が事業を継続できるよう、支援に万全を期してまいります。他方、不公平感を解消し要請に応じて頂いている飲食店の皆様のご協力に応えていくためにも、ご協力頂けていない飲食店へも粘り強く働きかけてまいります」と結んだ。

 西村氏の投稿にフォロワーからは「厳しい状況ですが、頑張ってください」と応援する投稿から「反省しなくていいので、議員辞職してください」と大臣辞任だけでなく、議員辞職まで求める意見もあり、大荒れしている。