東大卒「マスク拒否おじさん」は法廷でもノーマスク 裁判官&警察を“説教”

2021年05月19日 11時42分

勾留理由開示手続が行われた千葉地裁

 東大法学部卒の“マスク拒否おじさん”が法廷でもノーマスクを貫き、裁判官と検察官に説教した。マスク着用拒否を巡って千葉県館山市の飲食店で4月に威力業務妨害事件を起こし、今月6日に再逮捕され、再勾留となった奥野淳也被告(34)の勾留理由開示手続きが18日、千葉地裁で開かれた。被告人は白いワイシャツ姿でマスクをせずに出廷した。

 開示手続きに入る前、裁判官から「裁判所の方でマスクは準備してますので」と着用を求められた奥野被告は、「その根拠は裁判所規則でしょうか?」と拒否。裁判官が裁判所の感染防止策について述べると、奥野被告は裁判官の席にアクリル板が設置されていないことを指摘するなど、理路整然と質問で応酬した。

 4月10日に館山市の食堂で、店側から要請されたマスク着用を拒否。従業員に詰め寄り、転倒させるなどしたとして威力業務妨害などの疑いで再逮捕された。再勾留に対して奥野被告は、勾留質問がなされずに、勾留状が交付されたことは不当だと主張した。

 この背後には当日の食事問題があったことが判明。夕食時に夕食が支給されずに勾留質問という流れに被告は納得せず、護送車から下車しなかったという。「私はちまたでは“マスク拒否おじさん”と呼ばれているそうですが、夕食は拒否していません」などと言いつつ、「被収容者の権利として、適切な時間に適切な食事が支給される必要があります」と訴えた。

 勾留状が交付され、館山署に戻った後の午後11時に出されたのが「しなびた弁当だった」と恨み節が続き、検事と裁判官を名指しにした苦言にまで広がった。

「警察官を監督する警察庁には再発防止とキチンと飯を出すという処遇改善をしていただきたい。被疑者の権利である。手続き訴訟の観点からも極めて重大です」

 苦言は勾留認定の経緯にも向けられ、「裁判官の基本は伝聞証拠ではなく、直接証拠に基づいて正確に事実を把握することです。警察官からの一方的な伝聞(捜査報告書)のみに基づいて、あなたは重大な判断を下しました」と裁判官を批判した。

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