カナダの人気歌手ジャスティン・ビーバーが〝旭日旗騒動〟に巻き込まれている。先日出演したテレビ朝日系「ミュージックステーション」で着用したジャケットの柄が「旭日旗を連想させる」として、韓国メディアが大騒ぎしているのだ。

 ビーバーが着たのは、世界的デザイナーのイーライ・ラッセル・リネッツ氏がデザインした「ERL サン・ボンバー・ジャケット」という商品。その名の通り、太陽を模していることは間違いないのだが、これを「旭日旗」と変換するのが韓国流だ。

 現地メディア「JTBC」は15日「日本のTV番組に出演し、新曲を熱唱するジャスティン・ビーバーの上着はほとんど旭日旗の柄です。韓国ファンたちの批判が殺到しました」と報道。なかには「日本政府とメディアがジャスティン・ビーバーを利用した旭日旗の広報を行った」とするものまであった。

 ビーバーは、2014年に靖国神社を参拝した写真を上げて批判を浴びており、再びヤリ玉に挙げられた形だが、今回は少し勝手が違う。

「韓国メディアはビーバーよりも、あくまで日本政府やメディアが自分たちを貶めるために仕組んだことだ、とアピールしています」(韓国事情に詳しいライター)

 今月2日、韓国エンタメ界を揺るがすビッグニュースがあった。人気グループ「BTS」などが所属する芸能事務所「HYBE」が、ビーバーやアリアナ・グランデら世界的なアーティストのマネジメントを手掛ける米国の総合メディアグループ「イサカ・ホールディングス」を買収することが発表されたのだ。

 HYBEが5日にユーチューブに投稿したメッセージ動画で、ビーバーは「素晴らしいチームと協業すること、そしてグローバル音楽市場へと領域を広げていくことに、とても興奮している」とコメント。BTSもまた「本当に好きでよく聴いているアーティストと、ひとつの家族(仲間)になれることがとても嬉しい」と喜んだ。

 前出ライターは「BTSはただのアーティストではなく、韓国の象徴です。世界で韓国をPRする〝広報役〟も担っています。そのBTSとビーバーが一緒になるわけですから、忖度した韓国メディアは炎上の矛先を日本に向けて〝陰謀論〟を垂れ流しているのでしょう」と推察する。あくまで〝黒幕〟は日本ということのようだ。