女優の唐田えりか(28)が主演したフジテレビ系「102回目のプロポーズ」(水曜午後11時)が24日放送で最終回を迎えた。唐田は過去の騒動でツラい時期があったが、世界的に評価される映画監督からの〝金言〟を支えにしていた。

「102回目――」はヒットした同局系「101回目――」(1991年)の続編で、チェリスト役の唐田は99回プロポーズしてフラれた青年(霜降り明星・せいや)、ゼネコン御曹司でピアニスト(伊藤健太郎)の間で揺れる役柄を演じた。

 2020年に俳優の東出昌大との不倫騒動で批判され、ツラい時期があったが、ネットフリックス「極悪女王」(24年)でプロレスラーの長与千種役を体当たりで演じ、評価された。

 映画「急に具合が悪くなる」(公開中)で主演した女優の岡本多緒が今年5月、第79回カンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を受賞した際には人知れず喜んだ。メガホンをとったのが濱口竜介監督だったからだ。映画関係者の話。

「唐田さんにとって濱口監督は〝恩師〟といえる存在。『急に――』に唐田さんは出演していませんが、同映画がカンヌで評価されたことを自分ごとのように喜んでいました」

 唐田は映画「寝ても覚めても」(18年)で主演の東出と恋人関係の役柄を好演。メガホンをとったのが濱口監督だった。同作は18年の第71回カンヌ国際映画祭に出品され、3人はレッドカーペットを歩いた。

「唐田さんは当時20歳、女優デビューして4年目の駆け出しでした。三大映画祭の一つであるカンヌに来て舞い上がっていたところ、濱口監督が『さらにいい映画を作る』と自分に言い聞かせるように話したことを目の当たりにし、ハッとさせられます。濱口監督には『作品ごとにステップアップしてほしい』との主旨で叱咤激励もされたんです。唐田さんは今でもこの『ステップアップ』という言葉を大切にしています」(前出関係者)

左からヴァージニ・エフィラ、岡本多緒、濱口竜介監督
左からヴァージニ・エフィラ、岡本多緒、濱口竜介監督

 その後、濱口監督は「偶然と想像」で21年の第71回ベルリン国際映画祭の銀熊賞、「ドライブ・マイ・カー」で同年の第74回カンヌ国際映画祭の脚本賞、翌22年の第94回米アカデミー賞の国際長編映画賞などを受賞。「悪は存在しない」では23年の第80回ベネチア国際映画祭の銀獅子賞に輝いた。世界三大映画祭と米アカデミー賞で主要賞の栄誉に浴し、日本を代表する監督になった。

〝恩師〟に刺激をうけながら唐田は今後、ステップアップにしていくに違いない。