タモリがMCを務める長寿深夜番組「タモリ倶楽部」の名物企画「空耳アワー」にも、新型コロナ緊急事態宣言の影響が及んでいることが明かされた。
 12日深夜に放送された「タモリ倶楽部」では、「空耳アワー」が昨年秋以来となる復活。6000通のネタの中から選ばれた新作が放送されるということで、空耳ファンを喜ばせた。しかし冒頭から「このご時世、従来通りの空耳ロケは困難な状況。そこでwithコロナ時代のニュースタイルの空耳をお届けします」というお断りが。

 空耳アワーは、日本語に聞こえる外国語歌詞の面白さを楽しむ企画。その面白さを分かりやすく伝えてくれるのが、空耳内容に合わせて作られた映像だ。映像が面白さを増幅させてくれることも多々あり、印象を大きく左右する重要な役割を担っている。

 放送された「withコロナ時代のニュースタイルの空耳」とは、密を避けるため俳優が単独で出ているもの、フェイスシールドをネタに取り込んだもの、人ではなく紙芝居で表現するものなど。中でも紙芝居は大ウケで、タモリは「もう一回見せてくれ。これは人間が出て来ないおかしさもあるね」と高評価。

 ソラミミストの安齋肇は「スタッフ的には衝撃ですよ。キャスティングしなくていい。あれぐらいの絵でいいわけですよ」と紙芝居でウケたことに驚いた表情。タモリも「あのぐらいの絵の方がかえっていい」と話すなど、空耳映像の新しい可能性を見つけたようだ。

 インターネットを使った「オンライン部門」からは、3年ぶりのジャンパー賞&最優秀作品も出た。番組の終わりにはタモリから「全作品面白かったね。良かった」と大満足な言葉が。ロケができないピンチを、スタッフの知恵で見事に乗り切っていた。