元航空幕僚長の軍事評論家・田母神俊雄氏(72)が2日、ツイッターを更新。中国海警局の公船が、停船命令などに従わない外国公船に武器を使った攻撃を認める「海警法」について、警戒感をあらわにした。

 田母神氏は「中国海警法が2月1日から施行された。尖閣を奪いに来る段階はまた一つ上がった。しかし日本政府の対応は事態を注視するとかいうだけで恐らく何もしない。マスコミもこれを取り上げない」と指摘。

 続けて「中国船に対する戦力の均衡が必要だ。海保の戦力を飛躍的に増強しなければ尖閣はいずれ中国に盗られる」と予測した。

 昨年行われた日中外相会談で、王毅外相は尖閣諸島の領有権を主張。中国の主権を守るために必要な措置を取ると発言している。同地は国際法上まぎれもない日本の領土だが、1960年代後半に海底調査で地下資源の存在が判明して以降、唐突に中国と台湾が領有権を主張し始めたという経緯がある。