現在放送中の連続ドラマ「江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~」(日本テレビ系、木曜午後11時59分)に出演する女優・藤江萌(22)が本紙のインタビューに応じた。現在、早稲田大学4年生の藤江が取材に応じたのは、卒論の真っ最中という大変な時期。目標とする女優に長澤まさみを掲げ、卒論では「なぜ長澤まさみは売れたのか」を分析したという。

 ――現在放送中の「江戸モアゼル」に出演中

 藤江 ドラマは2回目なんですけど、地上波は初めて。家族も喜んでくれています。おばあちゃんは、ちっちゃい付箋に「私の孫である藤江萌が『江戸モアゼル』に出演しますので、ぜひ見てください」って書いて、デイサービスのスタッフさんとかみんなに配っていたそうで、それを聞いて泣きましたね。

 ――主人公が働くカフェのバイト仲間という設定だが

 藤江 私もバイトはやってましたけど、飲食店ではやったことがなかった。普段もカフェには全然行かず、このドラマが決まってから行くようになりました。卒論をカフェで書いたり。役作りのため、カフェの店員さんを観察してます(笑い)。15歳で芸能界に入ってからずっと女優のお仕事をやりたかったけど、なかなか機会がなくて。最近、出られるようになって、メチャクチャ楽しい。

 ――卒論という言葉が出たが、現在早稲田大学の4年生

 藤江 まさに今、卒論の真っ最中です。添削のために提出したら、ほぼ全部書き直しになった。先生から「支離滅裂です」と言われて(笑い)。商学部なんですけど、卒論の内容はタレントマネジメントについて。自分のキャリアにも生かしたいと思って書いているんで、面白いですよ。

 ――今のマネジャーにも聞いたりする?

 藤江 昔から聞いていた話とかを「自分の担当マネジャーによると」って、卒論に入れてるのはあります。マネジャーさんには言ってないですけど(笑い)。1万5000から2万字書かなきゃならないので、大変です。

 ――目標とする女優は

 藤江 私、長澤まさみさんがすごく好きなんです。好きになったきっかけは、私のパパがすごく好きなんです。理由は、ママにすごく似てるって。確かに若いころのママを見るとそっくりなんですよ。あと、いつか取りたい日本アカデミー賞を、長澤さんはすごく取ってるし。

 ――ファンだけに詳しいですね

 藤江 実は卒論でも、長澤さんのことを書いたんです。タレントマネジメントの一環として「芸能界で女優として売れるとはどういうことなのか」と、長澤さんはどうやって売れたか分析させてもらいました。

 ――藤江さんも、その分析通りにやれば売れるのでは

 藤江 ちょっとスタート位置が違うかな(笑い)。でも私も今、レッスンをしっかりやってもらっているので、すばらしい環境だと思います。あと早稲田でもいろいろ学びました。「マスターズ・オブ・シネマ」っていう、どの学部の学生でも取れる映画の授業があるんですけど、その講師が是枝裕和監督。私も取っていて、めちゃくちゃ面白かった。「万引き家族」で、2018年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞された数日後に是枝先生の授業があったことも。松岡茉優さんがゲストで授業に来たこともあったし。

 ――それはすごい

 藤江 是枝先生に手紙を渡したこともあるんです。「私は女優を目指していて、いつか一緒に仕事したいです」って書いて。いつか是枝先生の作品に出るのが夢です。

 ☆ふじえ・もえ 1998年6月25日生まれ。大阪府出身。2014年の「第14回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞。17年からアイドルユニット「X21」としても活動した。現在は女優として、連続ドラマ「江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~」に出演中。現役の女子大生でもあり、早稲田大学商学部4年生。昨年7月からヴィーボ所属。