〝不義理〟なサヨナラとなってしまうのか。実業家・前澤友作氏(44)との交際で注目を集める女優・剛力彩芽(28)が、18年間所属していた大手芸能事務所オスカープロモーションを8月31日に退社した。先輩だった米倉涼子(45)ら、同事務所の屋台骨を支える所属タレントらが次々と独立したことに不安をおぼえ、自身も退社の流れに乗った格好だ。だが、オスカーから寵愛されてブレークしただけに、独立劇に眉をひそめる関係者も少なくない。本当に円満退社なのか、追跡すると――。

 剛力は10歳だった2002年からオスカーに所属し、ドラマや映画、CMで活躍し、事務所を代表する女優だった。

 オスカーは31日、剛力が同日「円満に弊社を退会する運びとなりました」とホームページで発表。「良い時も悪い時も二人三脚で仕事に邁進し、楽しいことや大変だったことなど多くの経験を共有し過ごしたこの時間は私どもにとっても誇らしく宝物だと感じております」などと石川薫社長名でつづられた。

 看板女優だった米倉、岡田結実、ヨンアらが相次いで去ることに不安をおぼえ、自身も続いた。今後は、自ら代表となって3月に設立した個人事務所「ショートカット」で活動する。

 だが、独立劇に首をひねる芸能関係者は少なくない。剛力はネット上で「ゴリ押し」と揶揄されながらオスカーに猛プッシュされてブレークし、前澤氏との一連の交際報道でも守られてきた。

 それだけに「事務所から次々と女優が流出する緊急事態だからこそ、過去の恩義に応えて事務所を支える道もあったのでは?」(関係者)というわけだ。

 剛力は一度、オスカーに〝ウソ〟をついたことがあるという。

「女性セブン」に前澤氏との熱愛を報じられた18年4月。オスカーの元には剛力の仕事先から「前澤さんとの交際報道が出てますけど、これホントなんですか?」と問い合わせが殺到した。同氏との交際を知らされていなかったオスカーは大慌てで剛力に確認。すると、この時点で本人は否定したという。

 ところが、お相手の前澤氏がツイッターで交際を認めたから、オスカーは仰天。同社の元には再び、剛力の仕事先から問い合わせが相次いだ。オスカーは再度、剛力をただしたが、それでも本人ははぐらかそうとした。何度も確認してようやく「お付き合いしてます…」と認めたという。

 交際報道が飛び出すと、芸能事務所は所属タレントをどういう形で守るか検討するもの。破局させてイメージを守るのか、あるいはある程度本人に任せるか。それは、活動ジャンルやタレント個々、事務所の方針によっても異なるが、オスカーは〝恋愛禁止ルール〟(条件付き)があるなど比較的厳しい。

「剛力さんは事務所に『別れなさい!』と反対されると思ったのでしょう。それで交際の事実を正直に打ち明けられなかったみたい。結果的に事務所は振り回され、仕事先からマネジメント力を疑問視された」(同)

 その後も、オスカーは前澤氏との交際をグッとこらえて追認。剛力を支えてきた。だからこそ、退社は恩返ししてからでも遅くないという意見が出るのも一理ある。

 前澤氏とは昨年11月に破局が報じられたが、今年4月に復縁が伝えられた。個人事務所の設立にも同氏のバックアップがあったとされる。結果的に、オスカーは剛力に振り回されっぱなしのまま、退社されてしまった。

「独立後、剛力は自由になり、2人は公私にわたって関係を深めていくでしょう。ただ、前澤さん自身はかねて結婚に否定的なため、事実婚になるでしょうね」(知人)

 剛力は8月30日、TBS系「生放送で満点出せるか 100点カラオケ音楽祭」に生出演したが、退社に言及することはなかった。円満退社と発表されたが、古巣との間には〝しこり〟が残りそうだ。